Input>Outputな日々

勝間和代さんのブログの、こちらのエントリに強く共感しました。

特に共感したのは、このあたり。


ここ3年間は、明らかにOutput>Inputだったので、2010年の半ばくらいから意図的にOutputを抑えてきて、ようやく後半くらいからOutput<Inputにすることができました。
そして、今年のInputはなんといっても、「身体感覚」を強化すること。


身体感覚が充実すると、なんか、妙に高揚感があって、日々幸せだし、仕事もはかどります。ほとんどの仕事が、量を減らしたこともあるのですが、締め切り前に完成、毎朝9時から仕事がない限りスカッシュにいくので、夜も早く眠ってしまい、朝6時半過ぎには目覚ましなしで自然に目が醒めます。
どのくらい続くかわかりませんが、できるかぎり、こんなテンポで生活をしていって、何が起きるのか、見てみたいと思っています。

あたしがこの春から百合レビュー書きを一時休止して、「みやきち日記」をほぼトレーニング&自転車日記にしてしまっているのも、これと根は同じだと思います。これまで「充電」と説明してきましたが、「Input>Outputにしたい」という表現にした方がしっくり来るんです。

2005年から百合レビュー書きを始めて、だんだん書く本数を増やし、しまいにはだいたい年間200本以上のレビューを書いていました。これだけの量の百合ものを読んで、レビューして、ということを続けていると、それ以外のことをする物理的余裕がありません。百合以外の読みたい本も読めず、したい勉強もできないので、Inputが極端に減ってきます。で、そうなると肝心の百合レビューも書けなくなってきます。語彙や発想のストックが枯渇し、感性も鈍磨してくるからです。

最初は1〜2時間でさらっと書けていたレビューが、しまいには5〜8時間、下手をすると20時間ぐらいかかるようになりました。1日にそれだけPCの前に張り付いていると、身体感覚も鈍ってしまい(いくら努力して運動する時間を作っても、です)、悪循環でした。思い切って一旦レビュー書きを休止したのは正解だったと思います。

今はクロスバイクを好きなだけ乗り回したり、前から読みたかった本(非百合)を片端から読んだりして、意図的にInput>Outputの状態にもっていくようにしています。砂漠の旅人が水を見つけたみたいな気分です。特に自転車は五感をフルに使うので、車や自動二輪では得られないInputが大量にあり、楽しくてしかたがありません。軽く30kmも走ると夜もぐっすり眠れるし、勝間さんのおっしゃるように「妙に高揚感があって、日々幸せ」です。

Inputが足りないまま大量にOutputし続けるというのは、「仕入れをさぼったレストランが、残り物でありあわせの料理を出し続けること」に似ています。いつまでも続くものではないし、そもそも味が落ちてつぶれるでしょう、そんな店は。しばらくはこのままOutputを抑え、身体感覚を鍛えて、Input多めの日常を送ろうと思っています。さて、今日は何を読もう。自転車でどこへ行こう。楽しいです。