「同性愛はいかんぞ! 非生産的な!」というギャグがまかり通るなら

1. まだこんなこと言う人いたのか

これ↑読んでたら、


同性愛はいかんぞ!非生産的な!
という柴田亜美のギャグをいまだに面白いと思って(たぶん)書き込んでいる人がいてげんなり。
で、思ったんですが、こんなもんがギャグとしてまかり通るなら、


「コンドームはいかんぞ! 非生産的な!」

不妊症はいかんぞ! 非生産的な!」

無精子症はいかんぞ! 非生産的な!」
というギャグだってあっていいのに、ノンケは決してそう言わない*1のはなぜなんでしょう。なんで? どうして?

2. コンドームについて補足

コンドーム云々については、「異性愛者は、今は避妊しててもいずれは子供を持つ(かもしれない)からいいんだ!」みたいな寝言を言い出す人が必ず出てくると思います。でも、それってただの「まず同性愛嫌悪ありき」な屁理屈なわけですよ。詳しくは以下の各エントリをどうぞ。

3. 不妊症と無精子症について補足

不妊症は/無精子症はいかんぞ!」的なことを言う心ない人というのはいますけど、そういった物言いは決してギャグとして流通してはいませんよね。むしろ「人を傷つける暴力的な表現であって、人前でやたらと口にしたら人格を疑われかねない」という程度のコンセンサスはあるはず。「赤ちゃんまだ?」と聞くのさえよくない、という認識が深まりつつある昨今ですしね。

4. まとめ

まとめというか、冒頭の疑問の繰り返しなんですけど。

異性愛者(の多く? 一部?)は、自分は避妊してセックスを楽しみ、不妊症や無精子症ヘテロセクシュアルについても一応配慮するくせに、いまだに同性愛者に関しては


同性愛はいかんぞ! 非生産的な!
と言い放つのがギャグになると思ってるのはなぜなの? 本気でそれが面白いと思ってんの?

*1:宗教的な理由でコンドームに反対したり、嫁いびりや婿いびりの文脈で不妊症・無精子症を罵ったりする人はいますが、どれも「ギャグ」として言ってるんではありませんよね。