有酸素運動/『ストレッチバイブル―アスリート編』『ストレッチバイブル(2)』レビュー

本日のトレーニン

  • エアロバイク(90分)

ここ1ヶ月ほどまめにエアロバイクを漕いでいたら、ウエストがだいたいベルト穴1つぶんぐらい締まりました。短期間でもけっこう変化するもんだなあ。

さて、最近マンネリ打破のためにトレーニング関係の本をいっぱい買ったので、トレーニング日記のたびに少しずつレビューしていこうと思います。今日はまず、ストレッチの本2冊。

ストレッチバイブル アスリート編

内容が非常に詳しいところが良いです。具体的には、まず写真の点数が多く、良いフォームだけでなく悪いフォームも写真を使って丁寧に解説してあるところ。さらに、「肩のストレッチ」みたいな大雑把な説明を使わずに、「僧帽筋上部のストレッチ」「三角筋中部・後部のストレッチ」「肩甲挙筋のストレッチ」など、ターゲットとする筋肉がすぐわかる表現になっているところも良かったです。怪我をしたことのあるアスリートには、「この筋肉のこの部分を特に念入りにケアしておきたい」という箇所が必ずあると思うのですが、この本はそういった人にたいへん役立つと思います。
あたし自身、過去に大臀筋(ひょっとしたら梨状筋?)や腸腰筋、菱形筋などを傷めたことがあり、一般のストレッチ本にはこれらの部位の良い種目が載っていなくて苦労した覚えがあるので、こういう本の存在はとてもありがたいです。
あと、「体がどうしようもなく硬いから、ストレッチを始めたい」という運動初心者さんにも、この本はお薦め。なぜかと言うと、「イラストレーター、ニューロック木綿子のストレッチ道」(全4回)というストレッチ体験マンガのコーナーがとてもわかりやすくて面白いからです。第1回時には長座の位置からの前屈で手がつま先につかないどころか10cm以上離れていたニューロックさんの姿に、生まれつき体の硬いあたしは「心の友よ!」と涙ぐみました。で、マンガの中で紹介されていたストレッチ各種を自分でも毎日やってみているのですが、確かに効果が出ますねこれは。そんなこんなで、アスリートにも、体を柔らかくしたい一般人にもお薦めできる良い本だと思います。

ストレッチバイブル(2)

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日本ストレッチング協会

ベースボール・マガジン社 2006-09
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上記『ストレッチバイブル―アスリート編』の続刊。スポーツ全般の練習前のストレッチとして、ダイナミック・ストレッチがくわしく解説されているのがありがたいところ。不勉強な自分はこれまで知らなかったのですが、一般的に行われるスタティック・ストレッチ(ゆっくり筋肉を伸ばして10秒〜20秒静止するストレッチ)は筋肉をリラックスさせてしまう*1ため、直後の運動での筋力発揮に抑制がかかってしまい、パフォーマンスにマイナスの影響を及ぼすんだそうです。だから、運動前にはスタティック・ストレッチよりも、相互神経支配を利用してリズミカルに体を動かすダイナミック・ストレッチがいいんだとか。実際にこの本に載っていたダイナミック・ストレッチをやってみたところ、体も温まるしターゲット筋肉もほぐれるし、筋トレ前のウォームアップとしてとしてなかなかいい感じでした。
あと、野球・サッカー・水泳など8種目の競技特性に合わせたストレッチのテクニックが実にくわしく解説されているのも面白いところ。実際にこれらの競技をやっている人なら、『ストレッチバイブル―アスリート編』よりこちらを買った方がてっとり早いと思います。

*1:より正確に言うと、「筋紡錘の感度を下げる」「体を副交感神経優位にし、リラックスさせる」などの効果があるみたい。だから、大きな筋力を必要とする競技の前には10秒を超えるスタティック・ストレッチはあまりやらない方がいいんだそうです。