「妻に感謝します」とメリッサ・エスリッジは言った

こないだの日記にもちょっと書いた、アカデミー賞授賞式での話。歌曲賞を取ったメリッサ・エスリッジがスピーチでこう言ってたのが印象深かったです。

「すばらしい妻のタミーと、4人の子どもたちつまりベケット、ベイリー、ジョニー・ローズとミラーに感謝しています」

メリッサ・エスリッジレズビアンで、パートナーが人工授精で子どもを産んでるんだよね*1アメリカじゃまだ同性婚は認めていない州がほとんどだけど、こうしてレズビアンが人工授精で子どもを持つ機会は日本よりずっと多いと思います。もちろん保守的な州なんかじゃ事実上難しいんだろうけどさ、でも、家族を作ってこうして公式な場所で「妻と子に感謝します」と言えるのっていいなあと思いましたよ。
それにしても、そのスピーチの日本語同時通訳では「妻」という言葉がすっ飛ばされて「すばらしいタミーと子どもたちに感謝します」になってたのは何故?(笑) あれじゃタミーが何者なのかわからないし、最悪、「『子どもたち』とか言ってるから、旦那さんのことかしらぁ?」とか呑気に誤解されかねないよね。

  • 単純に聞き取れなかった
  • メリッサ・エスリッジ異性愛者だと思い込んでいて、意味がわからなかった
  • 意味はわかったけど、時間の都合で飛ばした
  • 意味はわかったけど、視聴者の混乱を避けるため飛ばした

のうちどれなんだろうかと思いながら見ましたよ。(ちなみに2月27に放映された字幕バージョンではちゃんと『妻』になってて嬉しかったです)

*1:正確には、前のパートナーと現パートナーの2人がそれぞれ2人ずつ産んでいるはず。