形容詞で政策を語るな

石原慎太郎都知事が、五輪誘致にかこつけて二丁目に規制をかけようとしているみたいですよ。

メンタル面では、日ごろの情操を培う基本的なものを精錬するとかね。新宿の二丁目と歌舞伎町は美観とはいえないよね。銀座でもごてごてと色があるし。景観法ができたし、規制力のある条例を今年中に作ります。
昔々その昔、高校生だったときに習いました。「論理的な文章を書こうと思ったら、形容詞は極力使うな」と。形容詞は主観を表現する言葉だから、そんなもので論理的に他人を説得できはしないと。しかし石原都知事は、「美観とはいえない」という名目だけで気に入らない存在を好き勝手に排除できるとお考えのようで。高校生以下かよ。その「美しい(「美観」の「美」の部分ね)」というのがいったい誰の主観なのか、考えてみたこともないんでしょうね。
同じ理由で、「美しい国」をつくるとぶち上げている安倍晋三官房長官もまったく信用なりません。こんなあいまいな形容詞を使って政権構想を語ること自体が、「一部の人間の主観だけを満足させる政治を行います」って宣言じゃねえか、頭わりー、とあたしは思っています。とりあえずこういう動きには注意しておかないとなあ。