カトリック校教師のゲイ男性、同性婚の直後に解雇される

米国カリフォルニア州在住のゲイの男性教師が、パートナーと同性婚した直後、17年間勤めたカトリック系女子高から解雇されました。
詳細は以下。

この男性はケン・ベンコモ(Ken Bencomo)さんといい、45歳。勤務先だったセント・ルーシー・プライオリティー・ハイスクールの生徒たちによると、もっとも人気のある先生のひとりだったそうです。米連邦最高裁が2013年6月23日にDOMAを違憲と判断した後、ベンコモさんは7月1日にパートナーの32歳男性と結婚しました。結婚式の写真は地元紙Inland Valley Bulletinの一面を飾り、また動画もネットに載りました。

しかしながらベンコモさんの弁護士によると、ベンコモさんは7月12日、この結婚が「教会の教えに反している」という理由で学校から解雇されちゃったんだそうです。

ええと、同じ7月にローマ法王が、同性愛者を「裁く立場にない」と発言してたと思うんですけど。以下、CNN.co.jpより引用。


(CNN) ローマ法王フランシスコは訪問先のブラジルからローマに戻る専用機内で29日、記者団の質問に答え、自分は同性愛者を「裁く」立場にはないと語った。歴代の法王とは一線を画し、同性愛者に対する教会の姿勢の変化を示唆した発言と受け取れる。
フランシスコ法王は、バチカン内部に同性愛の聖職者がいると伝えられた問題について質問され、「もし同性愛の人が主を求めていて、善意の持ち主であるならば、私に裁く資格があるだろうか。彼らを排除すべきではない。(同性愛の)傾向は問題ではない。彼らは私たちの兄弟だ」と述べた。

法王ですら裁く立場にないものを、この学校は裁けるわけ?

この学校の生徒たちによると、ベンコモさんがゲイだということは学校の99パーセントの人が知っていて、長年つきあっているパートナーがいることも周知の事実だったそうです。元生徒で23歳のブリタニー・リトルトン(Brittany Littleton)さんはChange.orgでベンコモさんの再雇用を呼びかける署名を始め、日本時間で2013年8月3日現在、1万5千人近くの署名が集まっています。8月8日には、在校生、卒業生、その他ベンコモさんを支持する人たちが集まって行進する予定だとのことで、現時点で1800人以上の参加が見込まれています。
カトリックの神父が長年子供に性虐待をし続けても見過ごされる一方で、生徒に好かれ、感謝されている教師が成人同士で法にのっとって結婚しただけで解雇されちゃう意味がわかんないよあたしゃ。続報を見守らなくては。