NASAの“It Gets Better”動画がステキ

NASAのジョンソン・スペース・センターの職員さんたちによる“It Gets Better”動画が公開されました。“It Gets Better”とは、LGBTの子どもたちのための自殺防止プロジェクトで、LGBT当事者などの大人がYouTube動画で自分の体験を話し、力づけるというもの。これまでにもGooglePixarDisneyなど、いろんな企業のLGBT職員たちが動画を作っています。今回のNASAバージョンもいいよ。涙を拭くティッシュを用意してから見ることをおすすめします。。

詳細は以下。

NASAのジョンソン・スペース・センターにはLGBT従業員とその支援者のためのOut & Alliedというグループがあって、そこがこの動画を制作したのだそうです。英語字幕がついてるから、リスニングが苦手な人でもわかりやすいと思います。

日本でも同じだと思うんだけど、動画に出てくるみなさんも、それぞれ子どもの頃につらい経験をしとりゃーすんだわ。「自分みたいな奴は世の中でひとりだけだと思った」とかさ。「同性の上級生ととつきあっていると噂され、その上級生の車をめちゃめちゃにされた」とかさ。「バスの中で他の子たちからいじめられて、親に嘘をついてバスに乗らないようにした」というトランスジェンダー女性もいます。そもそも子ども時代って、自分がLGBTだという認識すらないうちから「人と違う」という理由でいじめられるんだもん、そりゃあつらいわ。

でも、決してそれだけでもないというのが人生ってやつなのよ。動画後半のことばを借りて言うと、「なぜなら、この世界にはあなたのための場所があるから」("Because there is a place for you in this world.")。動画のみなさんは、カウンセラーと話したり、大学でLGBTコミュニティに加わったり、友だちや家族にカミングアウトしたりと、さまざまな方法でその「場所」にたどりついています。ひとりの男性はこう話しています。


「人間はゲイであるということで決定づけられるわけではありません、ゲイだということはその人のひとつの要素にすぎないのです。NASAでは、わたしはひとりのエンジニアでいることができ、ゲイでいることができ、受け入れられていて、愛されてさえいます」
“Being gay doesn’t necessarily define you, it’s just one factor of who you are. At NASA, I’m able to be an engineer, I’m able to be gay, I’m accepted, even loved.”

そう、ジェンダー性的指向も単なる人間の一要素だもんね。こういう未来だって、ちゃんとあんのよ。