米デラウェア州が同性婚を法制化

2013年5月7日、米国デラウェア州上院が同性婚法案を12対9で可決しました。これで同州は米国で11番目に同性婚を法制化した州となります。

詳細は以下。

この法案は4月に下院を通過していました。5月7日に上院でおこなわれた討議中には、カレン・ピータースン(Karen Peterson)議員がレズビアンとして公にカミングアウト。以下、On Top Magazineより引用します。


カレン・ピータースン上院議員は24年間のパートナーであるヴィッキとの関係について公の場で初めて話し、拍手喝采を受けた。
「自分の選択で同性愛者になった人はいません」とピータースンは語った。「わたしたちは神様がお創りになったものです。直す必要はありません。壊れてなんかいません」
Senator Karen Peterson received a round of applause when she discussed her 24-year relationship with her partner Vicki for the first time publicly.
“No one chose to be gay,” Peterson said. “We are what God made us. We don't need to be fixed. We aren't broken.”

日本人だとこの「選択」ということばにひっかかる人がいるかも。でも、「自分で選んで後天的に同性愛者になった人は壊れているというのか!?」みたいに逆上する前に、英語圏での「選択」を言い訳としたゲイバッシングについてちょっと調べてみるといいよ。「選択じゃない」と言い切るのは確かに単純すぎるけど、これは「自分で勝手に選んで同性とつきあってるんだから差別されても自己責任、嫌なら異性愛者に『戻れ』」論(日本でもこの理屈で差別を正当化したがる人っているよね)へのカウンターパンチであって、一種の方便だとあたしは思うわ。それにだいたい、「同性愛者とは誰なのか」という明確な定義がない以上、どこまでが選択でどこまでがそうじゃないのかなんて、誰にもわからないし。

なお、デラウェア州のジャック・マーケル(Jack Markell)知事は即日この法案に署名し、以下のように話しています。


なぜ数日後や数週間後ではなく今すぐこの法案に署名するのだろう、と思われるかもしれませんが、その理由はシンプルなものです。わたしは誰にもこれ以上一瞬たりとも待たせたくないのです。
You may be wondering why we are doing this bill signing right now instead of a few days or a couple of weeks from now, and the reason is simple. I do not intend to make any of you wait one moment long.

この法律は2013年6月1日から有効となるそうです。