『Lの世界』のシャラ・シャヒがクロゼットから(物理的に)カミングアウト

TVドラマ『Lの世界』のカルメン役で知られる米女優シャラ・シャヒが、GLAADの公共放送で、同性愛者を支援すると表明しました。つまり、異性愛者でありながらゲイの味方(ally)だと宣言しました。ブレット・ラトナー監督による動画の演出が楽しいです。

詳細は以下。

これはLGBTの権利団体GLAADが作った一連の公共放送(PSA/パブリック・サービス・アナウンスメント)のひとつなんだそうです。以下、シャラの台詞を訳してみます。


平等について、わたしの意見はすごくはっきりしています。わたしはテレビで大いに複雑なレズビアンのテクノDJ役を演じましたが、カミングアウトして世界に向かって自分の立場を話すことがいつでも簡単とは限らないとわかっています。
でも、少しでも進歩したいのなら、わたしたちみんながあと少しだけ努力しなければなりません。だからわたしはクロゼットから出る(カミングアウトする)んです。「Lの世界」としてではなく、「Aの世界」、つまり変わることなく平等に賛成する味方(ally)のひとりとして。
So my views on equality are pretty obvious. I mean, I did play a highly complex lesbian techno DJ on TV, but I know it's not always easy to come out and tell the world where you stand.

But if you gonna ever make any progress we all have to do just a little bit more. So I'm coming out of the closet. Not as an "L word", but as an "A word", an ally for equality for ever.

GLAADによると、この公共放送は米国のケーブルテレビで放送される予定で、来年までに2000万軒以上の家庭で視聴されることになるそうです。シャラ・シャヒ以外の出演者は、ジャッキー・チェン、タマラ・ジョーンズ、ジアダ・デ・ローレンティス、ポーリー・ペレットなど。参考までに、ジャッキー・チェン版はこんな感じ。

なお、このニュースを"Sarah Shahi comes out of the closet for equality"(『シャラ・シャヒが平等のためにクロゼットからカムアウト』)というまぎらわしいタイトルで(わざと)報道したAfterEllenのコメント欄での反応は、こんなでした。


心臓が一瞬止まった……
それから記事を読みました……だまされた!
(でもやっぱりクールだよね)
My heart skipped a beat...
then I read the article... I've been fooled!
(But that's still cool)

うん、あたしも一瞬だまされたけど、クールだと思うわ。こないだのニュージーランドのモーリス・ウィリアムスン議員の名スピーチのときにも思ったけど、ゲイでない人がゲイのために立ち上がって「これは平等の問題」と訴えてくれるのって、すごくすごくありがたいです。とは言え、YouTubeコメント欄のこちらの意見ももちろんわかるんですけどね。


わたしと一緒に15分間そのクロゼットに戻ってくれない?
Can you get back in that closet with me for 15 minutes?

そう思ったレズビアンはきっと多いと思います。