レズビアン・ママに決して言うべきではない5つのこと

The Stir by CafeMomでJeanne Sagerさんが書いている、「レズビアン・ママに決して言うべきではない5つのこと」という記事がたいへんおもしろいです。詳細は以下。

なぜか人間は母親なるものに出くわすと気配りの感覚がなくなってしまう、とJeanneさんは書いています。Jeanneさん自身、ひとりっ子の母親であるがゆえに、他人からいろいろ言われた経験があるのだそうです。でもJeanneさんのお友達のレズビアン・ママたちは、もっと失礼なことをしょっちゅう言われているのだとか。


実際、友達のレズビアン・ママ数人に、カミングアウトしてるとどんな感じなのかと尋ねたところ、返ってきた答えは仰天ものでした。周りの人たちが、あまりにも失礼すぎ!
In fact, when I asked a few lesbian mom friends what it's like out there for them, the answers were astounding. People are just plain RUDE!

何がどう「失礼すぎ」なのかというと、以下の、Jeanneさん言うところの「レズビアン・ママに決して言うべきではない5つのこと」を平気で口に出しちゃうことです。

  1. どっちが本当のママなの?(Which one of you is the real mom?)
  2. 精子提供者(または、父親)はだれ?(Who's the sperm donor/father?)
  3. どうやって妊娠したの?(How did you get pregnant?)
  4. 子どもたちがクィア(ヘンタイ)になるだろうって心配じゃないの?(Aren't you worried that your kids will be queer? )
  5. どっちがパパなの?(Which one of you is the dad?)

このリストを見て「なるほど、これは失礼だ」と思える人ならいいんだけど、そうじゃない人なら要注意。
まずさ、「本当のママ」の定義とは何ぞやって話ですよ。産んだ人だけが「本当のママ」? それじゃ、世界じゅうの養母・継母はぜんぶニセモノ扱いですかい。精子提供者(父親)についてだって、話したければレズビアンカップルの方からとっくに話してるはずなのに、いちいち詮索するなって話です。「どうやって妊娠したの?」という質問に至っては、それ、ヘテロの友人にも訊けるんですかと逆に問いたいわ。「正常位だったの騎乗位だったの、それとも不妊治療で人工授精?」とかいちいち訊いてるんですかい、ふだんから。そういうことをしたら嫌がられるって思わない?
「子どもたちがクィア(ヘンタイ)になる」論については、原文にすばらしい切り返しがありますね。要約すると「(1)研究によると、親がクィアだから子どもがクィアになりやすくなるというわけではない、(2)ほとんどのクィア異性愛者の両親に育てられている、(3)そもそも子どもがクィアになったとして、それが何? どこが悪いの?」てなことが書いてあり、まったくそのとおりだと思います。
最後の「どっちがパパなの?」も、「カップルとは片方が『男』で片方が『女』なのだ!」というヘテヘテ発想が透けて見えちゃってうんざりだわ。レズビアンカップルである以上、どっちも女でしかないのに。
少なくとも英語圏だと、子どものいるレズビアンカップルなら両方ママだって家庭が多いし、

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「あれも失礼これも失礼って、じゃあいったい何を話せばいいんだ!?」とお思いの方は、Mombian.comの、「レズビアン・ママに言うべき10のこと」を参照になさったらいかがでしょう。訳しはしませんが、リンクだけ貼っておきます。