Kindle Fire HDが便利すぎる件について
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クリスマス兼誕生日プレゼントに、彼女がKindle Fire HDを買ってくれました。何これ便利すぎる。「これで正月中にジョジョを全巻読もう」と思っていたのに、既に第5部まで買って2回通りずつ舐めるように読みまくり、さらに第6部まで突入しちゃったよ。買うのも読むのも、やばいほど便利すぎる。もともとiPad2でAmazon.comから洋書を買っていたこともあり、Kindleの便利さはよくわかっていたつもりですが、Kindle Fire HDと日本の漫画の組み合わせがこれほど最強とは思いませんでした。画面もきれいだし、もう一生漫画はこれでいいわ、あたし。小説も、できる限りKindleブックで買うわ。
以下、Kindle Fire HD導入にあたっての覚え書きをいくつか。
Amazon.comとAmazon.co.jpのアカウントの結合について
これまでにAmazon.comでKindleコンテンツを買ったことがある人は、「アカウントの結合」をしておくと、日米両方のAmazonで買ったものを一元管理できるようになります。ひらたく言うと、どちらのAmazonで買ったものもライブラリの中に出てきて、好きなように選んで読めるということです。
このアカウントの結合ですが、ネットで検索すると「失敗した」「カスタマーサービスに電話してようやく結合できた」という声ばっかりたくさん見つかります。しかし2012年12月下旬現在、Amazonの公式ヘルプ通りにやれば、何の不都合もなく結合することができました。詳しくは下記をどうぞ。
留意点としては、「アカウントを結合する前に、Amazon.comとAmazon.co.jpのメールアドレスとパスワードを別にしておいた方がいい」ってことぐらいでしょうか。同じメルアドやパスワードを使っていて、うまく結合できなかったという人もいるみたいですから。
なお上記リンク先にも書いてありますが、アカウントを結合した後でも、購入サイトを切り替えれば日米どちらのAmazonからもKindleコンテンツを買うことができます。ただし、出版社が販売地域を制限しているコンテンツは、たとえ購入サイトをAmazon.comにしても買うことができません。たとえばティナ・フェイのこの本のKindle版がそうでした。
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この本すんごく読みたいのに、Amazon.comのKindleブックのページでダウンロードボタンをタップしても、「アジア太平洋地域のユーザは入手できません」(大意)みたいなメッセージが出て終わりなの。このような現象が起こるのはアカウント結合の有無とは関係ないようで、実際、まだ結合してないうちの彼女のアカウントでも買えませんでした。あきらめて紙の本で買うしかなさそうですね、こういうのは。
操作性について
直感的な使いやすさという点では、iPadの方が上かも。ホームボタンや回転ロックボタンがないため、いちいちタップしてアイコンを呼び出さなければならないところも面倒です。とは言え、慣れでカバーできる範疇ではあります。Wi-Fi設定も一瞬でできました。
速度について
漫画のページの読み込みが速いのには驚かされました。速読派(どんな小説も1時間ぐらいで読めます)の自分でさえ、ページ送りでほとんどストレスを感じないレベルです。だいたい、読み込みやページ送りが遅かったら、1週間でジョジョ42冊も読めてませんよ。あまりにもツルツル読み進めてしまうからこそ、「もうちょっと、もうちょっと」と次から次へとこんなに買っちゃったんです、ええ。悪魔の機械ですよこれは。
しかしながら、ネットの閲覧という点では、iPad2やiPhone5の方が速くて見やすいと思います。結局これは「何でもできるタブレット」というよりも、あくまで「Webも見られる電子書籍リーダー」なんじゃないかと。「本なんかぜんぜん読まないけど、タブレットを安く買いたいからKindleでいいや」みたいな人には向かなさそう。
画面について
文句なしにキレイ。カラー表紙もくっきりはっきり。解像度の高さゆえか、これだけ読みまくっても特に目の疲れも感じません。
重量について
本体だけで395g、純正のスタンド型レザーカバーが145gで、計540g。つまりはお茶の500mlペットボトルと同じぐらいの重さなわけで、女性にしては力持ちのあたしでさえも、「長時間片手で持って電車で読む」という使い方はあんまりしたくないです。「座ってテーブルに置くか、両手で持つかして読む」、あるいは「ベッドに寝転がって読む」という使い方がベストかな。
なお、ベッドで読むのなら、紙の本やiPadを置き去りにするレベルでKindleの使い勝手が光っています。紙の本と違って両手でページを開けていなくても読めるし、そもそも先述の純正カバーで立てて置くことができるので、両手とも布団から出さずにぬくぬくと読書できるんですよ。ページをめくるときは、指先だけ出してちょいとスワイプすればOKです。iPadでも自立型のカバーをつければ似たようなことは可能ですし、実際これまでそうしてたんですが、でかい分だけ倒れやすいんですよねあれ。「読みながらうとうとして寝返りを打った瞬間、iPadが倒れてきて頭を直撃」というのはあんまり楽しいものではなかったので、そうなりにくい(し、なっても軽いからたいして痛くない)Kindleはすんごくありがたいです。
お買い物について
「ストア」の使い勝手はブラウザ版のAmazonとほぼ同じ。しかし、ときどき購入ボタンをタップしても「処理中...」のまま固まってしまうことがあるのは困りもの。こうなると購入通知メールも来ず、ライブラリに本も入らず、つまり購入手続き自体ができていないらしいです。なんかサーバの都合でしょうか、PCやiPhoneからはKindleブックが買えるのに、Kindleからだと「処理中...」ばかりで何も買えないということがありました。このへんは改善してほしいなあ。
その他不満点など
ライブラリに入っているコンテンツのソートの仕方が不可解。今んとこ和書はジョジョしか買ってないんですが、「タイトル順」で並び変えさせると、こんな順序になるんです。
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- 第1部1巻
- 第5部9巻
- 第5部5巻
- 第5部2巻
- 第5部6巻
- 第3部8巻
洋書はきちんとアルファベット順になる一方で、どうも和書の並べ替えはうまくできない模様。アップデートで対応してほしいです。あと、できれば購入した本をフォルダに分けて整理する機能も欲しい。iPodにおける「プレイリスト」みたいなものでも可。何十冊もベタに並んだ表紙の中から1冊を探すのって、けっこう大変ですから。
まとめと展望
購入した本が整理しにくいところやストアが時々不具合を起こすところなど、不満があることはあるんですが、それを補ってあまりある便利ガジェットだと思います。ジョジョを「ファントムブラッド」から「ジョジョリオン」まで全巻買っても、A5サイズのこいつに全部入っちゃうわけですからね。しかもどこにでも持って行けて、きれいな画面でスルスル読めちゃうんですから。本をどんなに処分しても書斎の本棚(10本以上あります)が常にパンパンな本好きにとって、こんなにありがたいものはありません。ジョジョに限らず、これまで「読みたいけど冊数がありすぎて置く場所がないから」とあきらめていた漫画や小説は、もう全部これで買っちゃおうと思います。まさしく「おれは紙の本をやめるぞ! ジョジョーッ!!」と叫びたいぐらいの衝撃でしたよいやホント。