ノースカロライナの警備員、州憲法修正第1条反対派の女性に嫌がらせ


「米ノースカロライナ州、州憲法修正第1条を可決し同性婚等を禁じる - みやきち日記」関連のニュース。2012年5月8日、同州で「憲法修正第1条に反対票を投じてください」という手製の看板を車につけていた女性が、ショッピングモールの警備員から嫌がらせを受け、車を駐車場から出せないようブロックされたそうです。

詳細は以下。

この女性ロリ・テイラー(Lori Taylor)さんはこの日、カロライナ・プレイス・モール(Carolina Place Mall)に買い物に来ていました。用事を済ませて駐車場に戻ると、モールの警備員がテイラーさんの車の真後ろに車を停めて、出られないようブロックしていたとのこと。さらに、この警備員は車から出てきてテイラーさんの看板に近づき、「カロライナ・プレイスでは政治活動は禁止です」と言ったのだそうです。

元記事を見ればわかりますが、この看板というのはA4サイズぐらいのチラシをラミネート加工したもので、それがテープでリヤウインドウに貼りつけてあるだけです。なお、憲法修正第1条というのは、「男女間の結婚のみが、この州で有効な、または承認される唯一のドメスティックな法的結合である」とするもので、5月8日の投票日に向けて、賛成派・反対派がそれぞれキャンペーンを繰り広げていました。

以下、テイラーさんのことば。


「『私は法に触れることはしていません。カロライナ・プレイスに迷惑をかけるとか、そういうことは何もしていません』と言いました」「……彼は政治活動は禁止だと言い続けるだけでした。理由は教えてくれませんでした。彼は私がそこから出られないようにしていました」
“I said, ‘Sir I’m not breaking the law. I’m not putting out anything at Carolina Place Mall, or anything of the sort.”
“…He just kept saying there’s no politicking. He didn’t give me a reason. He was detaining me.”

そこから5分たって、テイラーさんは管理者と話をさせてもらえるよう頼んだのだそうです。警備員は無線で管理者と連絡をとったあと、自分の車に乗り込み、テイラーさんの車のリヤウインドウを眺めて首を振ってから車をバックさせたとのこと。そのあと何の謝罪も説明もなく、うすら笑いを浮かべて走り去ってしまったそうです。

テイラーさんはこの件について地元警察に被害届を出し、警察は目下調査中とのこと。修正条1号が可決されて、今頃この警備員は高笑いしているかもしれませんが、警察がしっかり仕事してふんづかまえてくれるといいと思います。