ユナイテッド航空、ゲイ客を「カマ野郎」(faggots)と罵倒したとして抗議される


あるゲイカップルが、デンバー国際空港でユナイテッド航空のマネージャーから「カマ野郎」(faggots)と呼ばれ侮辱されたと苦情を言っているそうです。ユナイテッド航空は現在この苦情について調査中だとのこと。
詳細はこちら。

ゲイ男性のBilly Canuさんとそのパートナーは、2011年11月26日の夜、家に帰るためサンディエゴ行きの便を待っていました。ユナイテッド/スターアライアンスのゴールド会員である2人がゴールドラウンジに入ろうとして、近くのゲートの職員たちに近づいて行ったとき、トラブルが起こりました。以下、CanuさんのFacebookの記事から、起こったことを時系列で箇条書きしてみます。

  • カスタマー・サービスに他の客はおらず、デスクには職員が4人(男性1人、女性3人)座っていた。他にもう1人の男性職員がデスクの横に立っていた
  • 5人は最初、Canuさんたちを無視
  • 職員のうち1人は、ヘアスタイルとネイルの雑誌を読んでいた。
  • デスク脇に立っていた男性がCanuさんたちに向かって手招きしたが、他の4人は誰がCanuさんたちの相手をするか押し付け合いながら笑っていた
  • 雑誌を読んでいた女性が近づいてきて、ゴールドラウンジが使えるのは国際便だけだと言い、「そういうチケットはもっとお金がかかります」ととても失礼な調子で言った。
  • 立っていた男性の説明で、Canuさんたちが入ろうとしていたのはユナイテッド・メンバーズ・クラブだったと判明
  • また雑誌を読み始めた女性に、彼女の失礼さを指摘すると、「ごっめんなさあああい」と、再び失礼な口調で発言

こうした扱いについてCanuさんたちが文句を言うと、マネージャーを名乗るRodney Hill氏ががやってきて、2人はその場から離れさせられてしまったとのこと。で、そこでさらに問題が。


Rodney Hillはそれから私たちにむかって「馬鹿野郎」と叫んだ。私のパートナーがこれに腹を立て、言い返すために彼のところに歩いて行った。パートナーが「あれは何だよ!?」と叫ぶと、Rodneyは「何だと、カマ野郎ども?」と返し、それからカスタマー・サービスのデスクへと歩いて戻っていった。
Rodney Hill then shouted 'idiots' at us. Angered at this my partner attempted to walk back to challenge him, my partner shouted 'what was that?' and Rodney replied. 'What faggots?' before walking back to the customer service desk.
7NEWSによると、このマネージャーは、苦情を言うのをやめなければサンディエゴ行きのフライトから彼らを蹴り出すと脅しさえしたとCanuさんは言っています。2人はそこでゲートに戻り、起こったことをTwitterFacebookに書き込んだのだそうです。

このユナイテッド航空について、Queertyがおもしろい指摘をしています。


去る2000年には、ユナイテッドは「不寛容は空を飛びません(Intolerance Just Doesn’t Fly)」というキャッチフレーズでLGBTの旅行客を狙っていた。この10年間で何が起こったんだ? 
Back in 2000, United targeted LGBT travelers with the tagline “Intolerance Just Doesn’t Fly.” What happened in the past decade?
キャッチフレーズを掲げるのは簡単だけど、それを職員全員にまで浸透させるのは簡単じゃないみたいですね。もしこの事件が本当なら、ユナイテッドは真摯に謝罪し、問題の職員たちに徹底した再教育を施すべきでは。

単語・語句など

単語・語句 意味
condescending 恩着せがましい、相手を見下すような、優越感をちらつかせた