ゲイの生徒をいじめた米フロリダ州高校教師、公式謝罪へ

米国フロリダ州でゲイの生徒を他の生徒の前で嘲ったり、しゃべり方の真似をして馬鹿にしたりした高校教師が、和解の一環として公式に謝罪することになったそうです。
詳細は以下。

この教師はFlagler Palm Coast High Schoolの1年生であるLuke Herbert君に対し、彼がゲイであることを理由にいじめを行っていたとのこと。Herbert君と母親は学校に対し数回苦情を言っていましたが、誰も真面目に受け取ってくれなかったそうです。Herbert君はNews13に対し、以下のように語っています。


「彼はクラスの生徒たちの前に立って、『お前はマウンテンデューペプシをみんなと同じ冷蔵庫に入れてはいけない、入れたらみんながゲイになってしまう』と言いました。彼は[また]、僕のところに来て、僕は『ハイ』とか言いました。彼は僕をまねするか、まねてあざけるみたいな感じで『ハイ』と言いました」
"He stood in front of the class and said 'you can't put Mountain Dew or Pepsi in the same fridge or they'll turn gay'. He [also] came over to me and I was like 'hi.' He said hi, like he was imitating me or mocking me,"

学校側はHerbert君のクラスを変えると言ったものの、言うだけですぐには変えなかったとのこと。Herbert君は他にホモフォビックな生徒たちからもいじめを受けており、いじめが原因で授業を休むようになって、退学の危機に瀕しているそうです。

結局、和解の条件として、Flagler郡学校区とアメリカ自由人権協会(ACLU)との間で、

  • Flagler郡学校区はHerbert君に安心できる学習環境の選択肢(オンラインで学習する『バーチャル・スクール』も含めて)を複数与える
  • 問題の教師には公式に懲戒を与え、公式謝罪させる

などの取り決めがなされたとのこと。学校区はまた教育委員会に対し、学生行動規範および学校区のいじめとハラスメントに関するポリシーに、性的指向ジェンダーアイデンティティー、ジェンダー表現の特別な保護を付け加えるよう忠告しているそうです。

教師が生徒間のいじめをやめさせるどころか、自ら率先していじめに荷担するとは。それも「お前が冷蔵庫を使ったらゲイがうつる(要約)」って、これじゃまるでいじめられっ子をバイキン扱いして喜ぶ日本の小学生のいじめと同じじゃないですか。Herbert君が今後安心できる環境で無事単位をとって卒業できるよう、祈るばかりです。