米サウスダコタ州、既婚レズビアンの運転免許発行を拒否

米国アイオワ州同性婚しているレズビアンカップルが、サウスダコタ州で運転免許証の発行を拒否されました。サウスダコタ同性婚を認めていないため、2人の婚姻名での免許証発行はできないというのがその理由だそうです。
詳細は以下。

このカップルはAmy StabeさんとAshley Stabeさん。アイオワ州で法的に結婚している2人ですが、公安局は婚姻名での運転免許証発行を拒否したとのこと。2人はサウスダコタのACLU(アメリカ自由人権協会)の支援を得て、ミネハタ郡裁判所に名前変更の申し立てをしているそうです。

いくら地方で同性愛者の権利を認めても、国レベルで法改正しなければ、結局こういう不都合はなくならないってことですね。
こういうニュースを紹介すると、長いものには巻かれろ的に「免許さえもらえれば旧姓でいいじゃないか」と言い出す人が出てきそうなので、元記事コメント欄のこちらの意見も紹介しておきます。


これは絶対にLGBT差別事件です。すべての州が慣習法による名前の変更を認めている以上、たとえ同性婚を認めない州であっても、名前の変更を理由に運転免許証を与えないのは違法です。法的に名前を変えるには、もっぱら新しい名前だけを使い始めればいいだけ。一般的には、光熱費の請求書やお店のディスカウントカードなどで、新しい名前が載っているIDを2種類示せば、名前を変えたと証明できるんです。
This is definitely a case of LGBT discrimination. Denying a driver's license over a name change is not legal even if a state does not recognize gay marriage since all states recognize common law name changes. All one has to do to legally change their name is to start using the new name exclusively. Generally, all one has to do to prove the name change is to show two forms of ID with the new name, such as a utility bill, store discount cards, etc.

一般的な名前変更がこれで可能なのだとしたら、同性婚による変更だけを認めないのは変です。ACLUのRobert Doody氏は、以下のように語っています。


「彼らは人の本当に基本的な権利を否認することに慣れているんですよ」
“They’re being used to deny people really basic rights.”