オランダ・ユトレヒトでゲイのためのホットライン設置

オランダ・ユトレヒト市でゲイへの嫌がらせや暴力が相次ぎ、対処として「ゲイ・アラート」というホットラインの設置が発表されたそうです。
詳細は以下。


同性愛に寛容であったオランダで、最近ゲイに対する嫌がらせや暴力が増えている。これに対処するためユトレヒト市ではゲイのためのホットライン「ゲイ・アラート」を設置すると発表した。自宅の近隣で嫌がらせや暴力沙汰にあった人はこのホットラインで直ちに当局に通報することが可能になる。

上記記事によると、ユトレヒトでは2010年10月20日、ロンボク地区に住むゲイ住人が度重なる嫌がらせのために引っ越すという事件があったのだそうです。また、Radio Netherlands Worldwideの情報では、同市ではこれ以外でもゲイカップルがハラスメントに耐えかねて引っ越すという事件が数件起こっている模様。

オランダが同性愛に対して不寛容になりつつあるというのは、今年6月に以下のニュースでお知らせした通りですね。

これに対し、アムステルダム市長が小学校での同性愛教育を呼びかけるという動きが既に起こっていますが、今回のユトレヒトのような「ゲイ・アラート」設置もとても大切なことだと思います。教育という長期的な対策だけでは、今現在起こってしまっているハラスメント事件には対処しきれませんからね。このホットラインが相談用ではなく通報用であるという断固たる姿勢も、高く評価したいと思います。