カナダのアルバータ州エドモントンで性的少数者向け護身術教室が人気に

カナダのアルバータ州エドモントン性的少数者向けの護身術教室が開催され、人気を博しているというニュース。

参加者によるとエドモントンではヘイトクライムが増加しているとのことで、インストラクターでレズビアンのCarol McKinlayさん自身が性的指向を理由とした差別に遭った経験があるのだそうです。「私はいまだに婚約者と手をつないでジャスパー通りを歩けません」とは彼女の弁。

ちなみにこの街では2010年4月、レズビアンのShannon Barryさんが顔面を蹴りつけられて大けがをするという事件が起こり、14歳の少年が逮捕されているとのことです。この事件については、以下で詳しく報じられています。

これらの記事によると、友人たちと歩いていた Barryさんに4人の少年が「クソレズ(dyke)」「カマ野郎(faggot)」などと言って嫌がらせを始め、くだんの14歳少年がBarryさんの顔面に蹴りを入れたとのこと。Barryさんは意識を失い、左の眼窩と顎を骨折し、顔面の神経も損傷したそうです。にもかかわらず警察は当初、この事件をヘイトクライムと認めなかったとのこと。CBC Newsがこの事件を報道した後、警察はようやく重い腰を上げ、ヘイトクライム部門が捜査を始めたんだそうです。

セクマイに寛容だと言われているカナダでもこのありさまじゃ、あたしら同性愛者はいったいどこに住んだらいいんでしょう。火星? 月? 地球に住むしかないのなら、そりゃ、護身術も必要になりますよね。
なお、この無料の護身術教室の第1回は「プライド・フェスティバル」最終日に開催されており、2回目は2010年7月11日に行われる予定だそうです。