英スタッフォード大、サッカーファンのホモフォビアの調査に着手

英国スタッフォード大学の研究者が、サッカーファンが同性愛者のサッカー選手をどう思っているかを調べる研究に着手するというニュース。

既に行われた小規模の予備研究では、「250人のサッカーファンのうち、5分の4が同性愛者のサッカー選手がいても平気で、選手が性的指向を明かすことも歓迎している」という結果が出ているそうです。本調査では、オンラインのファン・フォーラムを使って、より大規模な調査が行われる予定だとのこと。

スタッフォード大学のEllis Cashmore教授によると、サッカーファンたちはプロサッカー選手の10人にひとりはクロゼットにいると考えているとのこと。「彼らをいらだたせているのは正直さの欠如です。全部の選手が異性愛者だと思っているファンはひとりもいません」とは教授の弁。

一方、サッカー協会のGordon Taylor会長は、サッカー界はまだカミングアウト済のゲイ選手を迎え入れる準備ができていないと述べています。しかしCashmore教授の意見では、Taylor会長は「現実認識が欠けている」のだそうです。サッカーファンは「他のスポーツと同じく、サッカーにもたくさんのゲイ選手がいると理解している」のに、サッカー界には、「同性愛についてオープンに話し合ってはいけないという文化的習慣」が残っているのだというのが彼の考えのようです。

そうは言っても、14歳の少年、サッカー選手にホモフォビックな罵倒を浴びせ有罪に - みやきち日記みたいな事件はどう説明するんだろうと思っていたら、Pink Newsのコメント欄にやっぱりこんな意見がありました。


それじゃ、試合の最中ホモフォビックな罵声を飛ばしているのは誰? ゲイ嫌いの「20%」の人なの?
So who yells the homophobic abuse at the matches? The '20%' who don't like it?


(訳注:サッカーファンが必ずしもホモフォビックではないというコメントを書いた『MartinM』なる人物へのレスとして)martin m、98年のイングランド敗北後、サッカーファンがソーホーじゅうを暴れ回り、僕の友達が顎の骨を折られた時に、お前もぶちのめされればよかったのに。2002年にイングランドが負けた後には、僕のいとこが仕事から歩いて帰る途中に、入院させられるはめになった。2006年には、またしてもイングランドが負けた後、カムデンで仕事に戻ろうとしていた僕に、何人かのバカが挑みかかってきた。僕らの共通点は、全員ゲイ(で、ハンサム)だということだ
martin m you need a good slap in 98 after England lost fans rampaged through soho my mate got his jaw broken. in 2002 my cousin was walking home from work and got hospitalised after England lost. 2006 some idiot tried to square up to me in Camden on my way back to work again after England lost.the common demonitor we are all gay(and goodlooking)

そんなわけで、本当に英国のサッカーファンの5分の4もの人々がゲイの選手に好意的だとは、あたしには今ひとつ信じがたいです。もちろん、残りの5分の1が悪目立ちしすぎて、それでサッカーファン全体の印象が悪くなっているという可能性もありますけど。本調査でいったいどのような結果が出るのか、続報を待とうと思っています。

単語・語句など

単語・語句 意味
blase 飽き飽きした、無関心な、無感動な
irk うんざりさせる、いらだたせる
rife はびこって、蔓延して
square up 身構える、立ち向かう、挑む