ブラジルのプライド・パレードに約300万人が参加


ブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)で6日、毎年恒例のゲイパレードが行われた。「世界最大」をうたう主催者によると、大通りを埋め尽くした参加者は推計で約300万人。晴れ渡った青空の下、テクノ音楽に乗って色とりどりの服装で市内を行進した。

6月はLGBTにとってプライド月間。世界各国で早くもさまざまなイベントが行われていますが、中でもこのブラジルのパレードは圧倒的な規模を誇っています。真上から写した写真とか、すごいですよ。まさにLGBTの「河」。(※BBCによると、『ゲイ・パレード』と報道されてはいても、このパレードにはレズビアンバイセクシュアルもトランスも参加しているとのことです)

こちらに動画も上がっています。

なお、このニュースに「300万人だって? いいわねえ偏見がなくて」とうらやむのは間違い。実際、上の動画の中で、パレード参加者が、


ホモフォビアの問題はあるかって? ありますよ。偏見はいつでもあります」
とはっきり言っていたりします。またLez Get Realの記事によると、同性愛者の権利団体の主張では、昨年ブラジルでホモフォビックな暴力によって命を奪われたLGBTの数は198人だそうです。このパレードでは、参加者たちが音楽に合わせて踊りながらホモフォビアを非難し、LGBTに対する犯罪の根絶などを呼びかけたとのこと。

こういうニュースを伝えると、絶対に日本のパレード嫌いな人(異性愛者もLGBTも)からは、「わざわざ公衆の面前で性的指向をアピールするな」「こんな格好で半裸で踊っていたら、ゲイが全員こうだと思われる」「パレードなんかするとかえってセクマイが誤解される」みたいな反応が返ってくると思います。そういった方々に、あたしは問いたいわ。「アンタら、なんで同じ国のリオのカーニバルに対しても同じことを言わないの?」

「わざわざ公衆の面前でヘテロ性をアピールするな」「こんな格好で半裸で踊っていたら、ヘテロが全員こうだと思われる」「カーニバルなんかすると、かえってヘテロが誤解される」って、なんで批判しないの?

ノンケが半裸で踊り狂うのは良くて、LGBTがするのはダメなんて、筋が通らないわ。プライド・パレードはそういう理不尽に「No」を突きつけるためにあるんだと、あたしは思っています。