今朝たまたま『GLEE』を観てたんですが

今朝たまたまTVでやってた『GLEE』のシーズン1第9話を観てたんですが、ゲイキャラのカートのエピソードに先日の日記で紹介した仏マクドナルドのCMに通じるものがあって、ぐっと来ました。

あのマックのCMを見て、「ただの意気地なしのクロゼットのガキの話じゃないか」と誤解する人って、いると思うんです。でも、違うんだな。大事なのは「カミングアウトするか、しないか」ってところじゃなくて、「大切な人を守りたい」ってとこなんです。守るために、あえて痛みに耐える。そういう話だと思うんです。

GLEE』のカートは、朴訥なワーキングクラスの父親にカミングアウト済です。父親はカートのことをとても愛していて、カートのためなら何でもしてやろうと思っています。でも、第9話の中で、カートはある決意をします。それは勇気がないからではなく、ましてやゲイであることを恥じているからでもなく、愛する父親を守りたいからなんです。

一般的には、LGBTは「かわいそうな被害者」で「弱者」だと思われがちです。そして異性愛者は「強者」だと。でも、それはある意味、間違っています。
私たちLGBTは罵倒や嘲笑に慣れています。偏見にも、無理解にも。その分タフなんですよ、LGBTは。でも、私たちが大切に思っている異性愛者の人々(家族とか、友人とかね)は、そうではない。「お前の息子はホモだ!」と他人から嘲弄されれば、慣れていない分だけ私たち以上に傷ついたり、動揺したりするんです。

マックのCMの少年も、『GLEE』シーズン1第9話のカートも、やっていることは同じ。父親を守ろうとしてるんですよ。少年のそのけなげさがもっとも胸を打つんであって、カミングアウトの有無はこの際まったく関係ないんだと再確認しました。

ついでに『GLEE』のDVD-BOXを買おうかと思ったんですが、今出てるやつ(北米版)はシーズン1のコンプリートBOXじゃなくて、シーズン全22話のうち最初の9話しか収録されてないみたいですね。今年の9月にコンプリート版が出るものの、9話しか入ってない方を買った人への割引等はないみたいです。米Amazonのカスタマーズレビューでは、「詐欺だ」「コンプリート版が出るまで待った方がいい」との声多数。9月まで、これ↓(今日買った)でも聴きながら待ってることにします。

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