託児所所長のレズビアン、幼児虐待容疑を晴らす
英国ケント州で託児所所長をつとめているレズビアンが幼児虐待容疑で告発され、全ての嫌疑において無罪が確定したというニュース。
この女性Laura Pettittさん(27)は、この告発はすべて同僚のホモフォビアのせいかもしれないと語っているそうです。
彼女にかけられていた容疑は、2006年から2009年にかけて、
- 赤ちゃんにビンタしたり、ゆさぶったりした
- 子供たちに人種差別的な虐待をした
- ある少年に自分の吐物を食べさせた
- 早産の赤ちゃんを乱暴にゆさぶった
などというもの。Pettittさんはこれらをすべて否定しており、2010年3月31日、陪審は満場一致で無罪判決を下したとのこと。
Pettittさんが虐待容疑で逮捕されたのは2009年1月ですが、彼女はその時点で警察に、「悪意ある」同僚たちがPettittさんがレズビアンだと気づいて、その事実を快く思っていないのだと話しています。この同僚というのは女性ふたりで、「Pettittさんが赤ちゃんを乱暴に扱うのを見た」「Pettittさんに脅されていたため通報できなかった」などと証言していたそうです。
被告側の弁護士サイモン・テイラー(Simon Taylor)氏は、この同僚たちはありふれた出来事に「悪意のある解釈」を施していたのだと述べているとのこと。
同性愛者が職場でカミングアウトしづらいのは、こういうことがあるからなんですよね。特に子供が相手の仕事だと、「子供に危害を加えた」という冤罪をでっちあげられやすいから、なおさらです。ひどい例では、児童性虐待の冤罪で21年投獄されたゲイ男性なんてのもいましたしね。今回Pettittさんの疑いが晴れたのは何よりですが、この同僚たちは虚偽通報やヘイトクライムで告発されたりしないんでしょうかね?