ニュージャージー州上院、同性婚についての採決を中止

米国ニュージャージー州上院で、2009年12月10日(木)に予定されていた同性婚法案の採決がキャンセルされたというニュース。

伝えられるところでは、法案の起草者であるRaymond J Lesniak氏とLoretta Weinberg氏が、今採決しても負けると踏み、同日の協議事項から同法案を取り下げたとのこと。

ただし両氏はこれを否定し、会議事項からこの法案を取り下げたのは、意見を述べる時間をより多く取るのが「もっともフェア」だからとしているとのことです。

ちなみにこの法案が上院を通過するには21票が必要ですが、今までのところ、同法案を支持すると公言している議員は13名のみ。反対を表明している議員は18名で、残り9名は意見を公開しないか、または決めていない状態だったそうです。

一部の議員は12月9日(水)の時点で「同性婚法が上院を通過するとは思わない」と述べていたとのことで、確かに今評決をとっても廃案になるところだったかもしれませんね。けれども、いつまでも時間稼ぎをしているわけにはいきません。同性婚賛成派のJon S. Corzine知事の任期は2010年1月19日までで、その次は反対派のChristopher J. Christie氏が後任をつとめることになっているからです。

大丈夫でしょうかね、ニュージャージー
あまり短期間で「この州でも、この州でも、この州でも負けた」みたいな前例を作ってほしくないし、かと言ってこれ以上何年も(何十年も?)待っていられないLGBもいるだろうしで、複雑な心境です。「ジャージーに良識を求める方が無理」と、あたしの大好きなステファニー・プラムなら言うでしょうけれども。

単語・語句など

単語・語句 意味
sponsor (法案提出の)発起人、起草者
agenda 協議事項