米ニューヨーク州上院、同性婚を認める法案を否決
2009年12月2日、米国ニューヨーク州の上院で、同州での同性婚を可とする法案が否決されたというニュース。
この法案が上院で可決されるには32票が必要だったとのですが、投票結果は賛成24票VS反対38票。この法案が上院を通過したらサインすると名言していたDavid Paterson知事は、この投票日は人生でもっとも悲しい日だと述べ、議員達に同法案を可決する「勇気と忍耐」がないのは残念だと語ったとのこと。
同日ニューヨークでは、この投票結果に対する抗議集会が行われました。詳細は以下。
抗議者たちはタイムズスクエアに集まり、同性婚を認める法案に反対票を投じた8人の民主党議員の名前を読み上げて糾弾したとのこと。この8人とは以下の通り。
- Joseph Addabbo
- Shirley Huntley
- William Stachowski
- Darrel Aubertine
- Carl Kruger
- Rubén Díaz-
- George Onorato
- Hiram Monserrate
どちらに投票しようと個人の自由だ、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、Addabbo議員、Monserrate議員、Aubertine議員の3人は2008年の選挙でゲイ団体からの資金援助を受けていたんだそうですよ。カネはもらう、でもお前らの権利には反対って言うんじゃ、そりゃあ叩かれるわ。
ちなみに2008年の選挙のとき、ゲイのThomas K Duane上院議員は、民主党は同性婚を合法化し、他にもゲイにとって平等な法律を通過させると言っていたとのこと。実際にはそうならなかったわけですけどね。
12月2日の投票結果を受けて、Duane上院議員は以下のような声明を出しているそうです。
「結婚の平等に反対する本日の投票結果に非常に怒りを感じています。約束は守られませんでした。
「レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーのコミュニティと、偏見のないすべてのニューヨーカーが裏切られました。今日の投票結果に激怒し、深く落胆し、心から悲しく思っています」
"Today’s vote against marriage equality makes me very angry. Promises made were not honoured.
The lesbian, gay, bisexual, and transgender community and all fair-minded New Yorkers have been betrayed. I am enraged, deeply disappointed, and profoundly saddened by the vote today.”
統計によるとニューヨークの有権者の過半数が同性婚合法化を支持していたはず*1なんですが、にもかかわらず合法化にいたらなかったことを悲しく思います。どうすればいいんでしょう、これから。
単語・語句など
単語・語句 | 意味 |
---|---|
intestinal fortitude | 勇気と忍耐、肝っ玉、胆力(gutsに代えた婉曲的表現) |
fair-minded | 公正な、公平な、偏見のない |
profoundly | 深く、心から、切に、大いに |