インドの選挙委員会、投票用紙のジェンダー欄に「その他」の項目を設けると発表
インドの選挙委員会(The Electoral Commission of India)が、自分を男性とも女性ともみなしていない人のため、投票用紙のジェンダー欄に「その他」の項目を設けると発表したというニュース。
インドの「ヒジュラ」と呼ばれる男性でも女性でもない人々の中には、投票用紙のジェンダー欄に印がつけられないからという理由でずっと選挙を棄権してきた人もいるんだそうです。インドでは現在、去勢済みの男性はパスポートやいくつかの公的書類で「E」("eunuch"、つまり『去勢された男性』の意)の項目を選べるようになっているとのことですが、今回の決定により、今後は投票用紙に「その他」という項目が設けられるようになるとのこと。
これでヒジュラの皆さんが投票しやすくなるのなら何よりですが、そもそもなんで投票用紙でいちいちジェンダーを申告させる必要があるんでしょうかね。最初からその欄自体を廃止しちゃった方が早くない? とりあえず、「男・女・去勢された男」という分け方よりは、今回の「男・女・その他」という分類の方がまだマシ(前者だとたとえばFTXやISやトランジション前のトランスの皆様の居場所がなさそうなので)だとは思いますけど。
単語・語句など
単語・語句 | 意味 |
---|---|
Electoral Commission | 選挙委員会 |
eunuch | 去勢された男、宦官 |
abstaine | 慎む、差し控える、やめる、棄権する |