ネパール、観光収入アップのためにLGBT旅行客を呼び込もうと計画

ネパールが観光収入アップのため、国外からのLGBT旅行者に向けた大規模キャンペーンに取り組んでというニュース。

同国をLGBT向けの旅行先として売り込むため、ネパール政府は既に国際的な旅行業者やNPOとのミーティングを開始しているとのこと。ネパール観光局は、「政府と提携してLGBTを呼び込もうと考えている国際企業もある」「出だしは好調である」と述べているそうです。

しかしですね、元記事にもありますが、ネパールって同性愛を法的に容認したのはたったの3年前なんだそうですよ。ちょっと検索してみたところ、この国のLGBT事情に関しては、2006年にこんなニュース↓があったようです。

内容を要約すると、こんな感じ。

  • 2006年1月12日、ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)がネパール政府に対し、警察による同性愛者迫害を非難する書簡を送った。
  • 迫害の具体例は以下。
      • 2006年1月、4人の警官がカトマンズの路上にいた3人のメティス(男性に生まれたが自分を女性として認識している人のネパールでの総称)を見つけ、「メティスだ。奴らを殺せ」と叫んだあげく、警棒で殴ったり銃をつきつけて脅したりした。
      • 2005年12月、カトマンズで兵士達がメティスやレズビアンを脅迫。
      • 2004年、同性愛者の平等な権利を訴えるデモにカトマンズの警察が乱入し、抗議者たちに暴行を加える。
      • 2005年4月、カトマンズで警官がトランスジェンダーの集団を襲撃。
  • ネパール政府はこの件についてコメントを拒否。

また、同じ年に行われたネパール初の同性同士の結婚式のニュースでも、


同性愛はネパールの法律上、犯罪にはならない。だが、「不自然な性行為」は最高1年の懲役を課される可能性がある。
「『不自然な性行為』で起訴されることはまれだが、女装する男性や、男性同士で関係を持つ人は警察の嫌がらせを受けてきた。状況は改善されているが、逮捕や、警官による恐喝、性的暴力事件が起きている」
と、同国の同性愛者人権団体「ブルー・ダイヤモンド協会(Blue Diamond Society)」の創設者で、結婚式を主催したSunil Pantさんは現状を解説する。
と報じられています。

ちょっと前までこんな風だった国に、観光収入だけを目当てにいきなりLGBTカモーン! って言われてもねえ。怖いわよマジで。人間、カネのためならここまで手のひら返せるのかとある意味感心しましたけど。残念ながら現時点ではネパールはレズビアンであるあたしにとっては旅行したい国ナンバーワンとは言い難いし、旅行するとしてもかたくなにセクシュアリティを隠した状態で行くことになるだろうな、と思います。

単語・語句など

単語・語句 意味
tour operator (パッケージツアーを提供する)旅行業者
in tandem 協力して、提携して