マサチューセッツ工科大の学生、Facebookユーザがゲイ男性かどうか判定する「ゲイダー」プロジェクトを実験中

マサチューセッツ工科大の学生Carter JerniganさんとBehram Mistreeさんが、Facebookのデータからユーザの性的指向を判定するという「ゲイダー」プロジェクトに取り組んでいるというニュース。

この「ゲイダー」の仕組みは、あるプログラムを使ってFacebookユーザの友達リスト(Friend List)に載っている人々のプロフィールを調べ、そこからユーザ自身のセクシュアリティを判別するというもの。友達リストに載っている人たちのジェンダーセクシュアリティを統計分析することで、ユーザの性的指向が推定できるという触れ込みです。とは言え、このプログラムはレズビアンバイセクシュアルの判定には使えず、今のところはもっぱら「ゲイ男性かどうか」しか推測できないとか。

ちなみに、このプログラムを使ってセクシュアリティを推定したところで、それだけではその結果が合っているかどうか確かめるすべはありません。JerniganさんとMistreeさんはFacebook以外で知り得た情報をもとに少数の対照群を比較し、「男性に関しては、推測結果はきわめて正しかった」と判断しているとのこと。

この「ゲイダー」プロジェクト、英語圏LGBTニュースサイトでは1〜2日前からずいぶん話題になっているようですが、ネット上の反応は「どうでもいい」「アホらしい」といったものが大半なようです。個人的には、Pink Newsのコメント欄のこちらの意見に同意。


「見つかること」を恐れている人なら、山ほどゲイの友達を登録したりして目に付くようなまねは最初からしないだろうというのが単純な事実だね。
The simple fact is, anyone closeted who was worried about "being found out" probably wouldn't be advertising anything on facebook by having loads of gay friends in the first place.
あと、こちらの意見にもウケました。

友達からバレるっていうより、むしろアタシのフェイスブックに『赤毛のアン』が好きって書いてあることの方がヤバいわ。
It's no so much my friends that would give it away but the fact it lists I am a fan of "Anne of Green Gables".
むしろそっちの方からバレる、というお話でございました。

単語・語句など

単語・語句 意味
sundry 種々さまざまの
nonissue たいして重要でない、どうでもいい
all and sundry 誰彼構わず
simple fact 単純な事実、動かしがたい事実