セルビアの警察、ベオグラード市中心部でのあらゆる集会を禁止

昨日のエントリ「セルビアのゲイ・パレード、中止に - みやきち日記」の続報です。
2009年9月20日(日)のゲイ・パレードが中止となったベオグラードで、警察が、安全上の理由から市中心部でのあらゆる集会を禁じたとのことです。同国の極右団体「Movement 1389」は昨日、ゲイ・パレードの中止を祝してデモを開こうとしていましたが、警察により阻止されたとのこと。またベオグラード市警は、9月27日までの間、Movement 1389が共和国広場(Trg Republike)で集会を開くことも禁止すると言っています。
Ivica Dačić内務大臣は、この禁止措置について、現在暴力行為が行われる危険性が高いためだと説明しているそうです。一方、政治アナリストのBogoljub Milosavljević氏は「内務省リスク管理能力がないことを認めた」としてこの判断を非難しています。

警察がパレード参加者をぶちのめして逮捕しまくったモスクワとも、パトカーと重装備の機動隊員を大量に配置してパレード参加者を守り抜いたブダペストともまた違う展開にびっくり。集会の自由を制限するってかなりのことだと思うんですが、これはベオグラード市内にそこまでのテンションが走っているということなのか、それともMilosavljević氏の指摘通り単純に危機管理能力の問題なのか、どちらなんでしょう?