セルビアのゲイ・パレード、中止に
セルビアの首都ベオグラードで2009年9月20日(つまり今日)に予定されていたゲイ・パレードが中止になったというニュース。主催者が警察から安全の保証はできないと告げられ、中止を決意したとのことです。
去る9月18日、Boris Tadic大統領がパレードを守ると約束し、5000人もの警官の配置が予定されていたにもかかわらず、結局、安全確保は難しかったみたいですね。パレード主催者はMirko Cvetkovic首相からパレードのルートを変えるようにと言われたそうですが、「プライド・パレードは大都市の大通りで行うのが伝統」として変更には応じなかったとのこと。
セルビアのホモフォビアについては、うちの「LGBTニュース」でも何回かお伝えしてきました。BBCとロイターによると、2001年に行われた同国初のゲイ・パレードでは、参加者や警官が国粋主義者やネオナチやサッカー・フーリガンに襲われて流血沙汰の怪我をし、警官隊は暴徒鎮圧用ゴム弾を使わなければならなかったとのことです。今回もそのような事態になることが懸念されたのでしょうね。
なおBBCによると、超国家主義者団体のSerb Popular Movement 1389は、パレードの中止を「正常なセルビアの偉大なる勝利」とし、
と述べているそうです。しかし、パレード主催委員会の側はBBCに対し、
「不信心者や悪魔主義者には我々の街を通らせない*1」
"In our city infidels and Satanists will not pass,"
と語っているとのこと。
セルビア共和国は降参した。私たちは降参していない」
The Republic of Serbia has capitulated. We have not."
セルビアのLGBTがしたたかに生き延びて、いつかすんごいパレードをぶちかましてくれるよう、はるか極東から応援しています。