ゲイの元警官、ハラスメント訴訟で41万5千ドルを勝ち取る

米国ニュージャージー州の元警察官でゲイのRobert Colle氏が、警察で受けたアンチゲイなハラスメントを不当として訴訟を起こし、示談金41万5千ドル(日本円で約4000万円強)を勝ち取ったというニュース。

Colle氏は2007年8月に休職し、同年10月に市を相手取って訴訟を起こしていました。警察署長(当時)や他の警官から性的指向を理由に日常的に愚弄され、市当局にハラスメントを訴え出ても無視された、というのが彼の主張です。またある時には、職務中に荒れ狂う女性を相手にしているとき同僚が彼のバックアップを拒否し、結局骨に達するまで指を噛まれたこともあったとか。

氏は示談金41万5千ドルを勝ち取り、示談の一環として警察を退職することになったそうです。

「たかが嫌がらせぐらい」とマジョリティの皆様は思うのかもしれませんが、百歩譲って被害者の心理的苦痛を抜きにして考えるとしても、嫌がらせで職務に支障が出たり、せっかく教育コストをかけて養成した職員が辞職してしまったり、というのは決して「たかが」ではないと思います。ましてやこの事例のように数十万ドルもの示談金を払うはめになることだってあるわけですしね。セクハラと同じで、職場でのゲイ・ハラスメントも、やはり百害あって一利無しだと思います。

単語・語句など

単語・語句 意味
taunt あざける、愚弄する
disorderly 乱暴な、荒れ狂う、手に負えない