インド法相、同性愛を違法とする刑法の見直しを示唆


同性愛者の権利擁護を訴えるゲイ・プライド・パレード(Gay Pride Parade)が世界各地で行われた28日、同性同士の性交には禁固10年と罰金が科されるインドの法相が、同法の見直しを示唆した。
インドでは英国植民地時代から長年、法律により同性愛者の性行為が禁じられている。また、政治家の大半は法の改定に抵抗を示している。

というわけで、同性愛を禁じているインドの刑法が見直される可能性があるみたいですよ。

ちなみにこの刑法やインドの国内事情については、最近読んだこちらのニュースに詳しかったです。

これは、インド東部にあるタミール・ナードゥ州チェンナイ市で、初の「レインボー・パレード」が行われることを伝えるニュース。この記事によると、現在インドでは「自然の理法に反する肉体関係」は違法とされており、たとえ成人同士の同意に基づく行為であっても、同性同士で性行為を持てば禁固刑になる可能性があるんだそうです。実際にこの法に基づいて投獄されることは稀なものの、この法のために同国ではセイファー・セックスの普及活動を行うのが非常に難しくなっているとのこと。また、こうした法律と同性愛嫌悪のために、インドにはゲイを「治す」ためとして抗うつ剤を投与したり電気ショックをかけたりする医師がたくさんいるんだそうです。

要するに、同性愛者の権利云々以前に、既にこの法律の影響で国民の健康と安全に実害が出ているわけですよね。これは看過できないことだと思います。同国で無事法改正がなされることを祈ります。

おまけ:2009年6月28日、インドの首都ニューデリーで行われたゲイ・パレードのスライドショー↓