ドイツでもペンギンのゲイカップルが育児中

以前、ニューヨークのセントラル・パーク動物園で、ペンギンのオス同士のカップルが子育てをし、家族を作ったという実話があります。こちらのエントリでも紹介したように、絵本にもなっています。

冒頭に挙げたリンクは、ドイツのブレーマーハーフェン動物園で、オスペンギンのツェー(Z)とフィールプンクト(Vielpunkt)のカップルが同じように子育て中だというニュース。飼育係は当初、このカップルの巣にメスペンギンを入れて彼らたちが本当にゲイかどうかを「テスト」しようとしたのですが、ゲイ・アクティビストたちの立腹に遭って考えを変えたんだそうです。飼育係は、メスペンギンではなく、他のヘテロカップルのペンギンが育児放棄した卵をこの巣に入れてやりました。ゲイカップルはすぐに交代で卵をあたため始め、35日後に無事ひなが孵りました。

2匹のガードが堅いため、雛の性別はまだわからないとのこと。2匹のパパたちは一度食べて半分消化した魚を雛に与え、熱心に子育てをしているそうです。

以下、AFPBB Newsより引用。


「ひながかえると、2匹は通常の雄雌ペアと同じように振る舞い始めた。2匹とも幸せそうで日々、熱心に『養子』の世話をしている」

この動物園で飼育されているフンボルトペンギンの群れには、計6匹のオス同士のペアがおり、2005年にスウェーデンから4匹のメスが彼らの「治療」のために連れて来られたが、試みが失敗に終わったことで有名になった。

「動物の世界では同性愛はめずらしいことではない。われわれ(人間)の世界でも、性交して一緒に暮らすことは必ずしも繁殖とは関係ない」と動物園側は説明している。

「自然界に同性愛はない」「同性愛は次世代育成に貢献しない」などと主張する人もいる一方で、現実にはこういうことだってあるわけですね。

単語・語句など

単語・語句 意味
zookeeper (動物園の)飼育係、動物園職員
huff むっとすること、立腹
regurgitate (胃から)口へ戻す
relent (人が)優しくなる、同情的になる、(厳しい決定を下した後で)態度を軟化する