テネシー州のMTF女性、結婚を無効とされる

米国テネシー州で男性と18ヶ月間結婚していたMTF女性が、その結婚を無効と宣告されたというニュース。

この女性Terri Jo Rittenberryさんは男性として生まれ、カナダで性別適合手術を受けたと主張しています。また、彼女の出生証明書及びケンタッキー州発行の運転免許証では、性別は女性となっているそうです。

ただし、Rittenberryさんが手術を受けたと言っているクリニックは、手術はしていないと主張。さらに、テネシー州ではたとえ性別適合手術を受けていてさえジェンダーの変更は認められないため、どちらにしてもRittenberryさんの結婚は同性同士のものとみなされ、よって無効ということになるんだとか。RittenberryさんとパートナーのJeffrey Scott Phillipsさんは、性別の変更が認められる他州で結婚し直す予定だとのこと。

同性婚の状態になってしまうからダメ」っていうのは、日本の性同一性障害特例法の「現に婚姻をしていないこと」という要件を思い出させるものがありますね。でも、テネシー州にしろ日本にしろ、そこで「なぜ、同性同士だと結婚してはいけないのか」についての論理的説明はなされないわけで、納得がいきません。性別変更も同性婚も全部認めてしまえば話は早いんですが、保守的な場所ではまだまだ時間がかかるのでしょうね。やれやれ。