英国「宗教系の学校では『同性愛は悪』と教えてもよい」
先日米国カリフォルニア州で「宗教系の学校は同性愛者と思われる生徒を退学にしてよい」という司法判断が出たばかりですが、今度は英国で「宗教系の学校は、学校の宗教上の信条と一致する形で性教育をしてよい」ってことになるらしいですよ。これはつまり、英国内の宗教系の学校では、生徒達に「同性愛や婚前セックスや避妊をともなうセックスは悪である」と教えてもいいということです。
英国では現在、全ての学校で5歳児からの性教育を義務づける計画(PSHE) が進められています。が、先日発表されたプランでは、宗教系の学校は「学校の情況や価値観や道徳的規範と一致する形で」性教育を行ってよいという回避条項が設けられていたんだそうです。さらにこの計画では、学校側には性教育を実施する義務があるものの、親が子供に性教育の授業を受けさせないのはOKということになっているんだとか。
義務(compulsory)と銘打つ割にはずいぶん穴だらけな制度だと思います。異性同士の性について教えることすら反対の声が巻き起こる日本よりはまだましな状況かもしれませんが、こんなやり方で本当に効果は上がるんでしょうか。
単語・語句など
単語・語句 | 意味 |
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in line with... | …と一致[調和、同調]して |
clause | 箇条、条項 |
get-out | 脱出法、逃げ口上、回避(策) |
context | 事情、情況 |
ethos | エートス、気風、精神、道徳的規範 |
fudge | まともに取り組むのを避ける、なおざりにする、たわごとを言う、でっちあげる、ごまかす |