ケンタッキーの高校、「同性愛者の生徒はトイレに行かせない」

こりゃ、ひどい。なんと米国ケンタッキー州の高校Franklin County High Schoolが、教員たちに「同性愛者の生徒は授業中にトイレに行かせてはならない」とメールで指示したんだそうですよ。その理由というのが、「同性愛者の女子生徒2人がトイレでキスしているのを目撃されたから」。もう開いた口がふさがりません。百歩譲ってキスが問題なら「トイレでのキス禁止」とでもすればいいのに、いきなりゲイとレズビアンだけ全員トイレ行っちゃダメって、どう考えても差別的な取り扱いでしょう。お腹壊してたらどうするんですか。あるいは、授業中に突然生理になったら?

この学校では5月1日、上記の措置を不服として15人の生徒が抗議行動を起こしました。また、ILGA(国際レズビアン&ゲイ連盟)に加盟している人権団体のKentucky Equality Federation(ケンタッキー平等連盟)が、独自に調査を始めています。ちなみにKentucky Equality Federationによると、この郡だけでなくケンタッキー州の他の3つの郡でも似たような報告が上がっているんだそうです。
いったいどんな州なんだ、ケンタッキー。アンタの国で昔、とある大統領が行ったスピーチには"this nation, under God, shall have a new birth of freedom"(我々は、神の下で、この国に新たに自由を築いていかねばならない)なんてカッコイイ言葉があったけど、それから100年以上たっても子供が(それも、同性愛者の子供だけが)トイレに行く自由すらないなんて、どういうこと?