イラン人ゲイ男性メフディ・カゼミ(Mehdi Kazemi)さん、オランダから英国へ送還決定

Fem Tum Yumさん経由で知ったのですが、以前こちらのエントリで触れた在オランダの19歳ゲイ男性メフディ・カゼミさんがオランダ当局から難民申請を却下され、英国へ送還される見通しだそうです。詳しくは以下を。

カゼミさんは去年既に英国でも難民申請を却下されており、このままだと結局英国経由でイランに送られて、ゲイであることを理由に逮捕処刑されてしまう恐れがあります。

ちなみにイランへの強制送還の危機に直面している同性愛者はカゼミさんだけではありません。昨年夏にあわや強制送還というところをLGBT権利団体などの反対運動によって延期されていたレズビアンのペガー・エマンバクシュ(Pegah Emambakhsh)さんもです。彼女は再度の難民申請を上訴裁判所に却下されました。詳しくは以下をどうぞ。

カゼミさんもエマンバクシュさんも、既にパートナーが性的指向を理由に逮捕・処刑されています。カゼミさんのボーイフレンドは逮捕時に(尋問または拷問?によって)カゼミさんの名前を吐かされ、またエマンバクシュさんについては、彼女の居場所を追うイラン当局によって、父親が拷問されています。そんなところに本人を送還したらどうなるかは、火を見るよりも明らか。でも難民申請は却下。どうすれと。

ちなみにイランの刑法で同性愛がどう扱われているかは、このページ↓に詳しいです。

実際にイランの同性愛者たちがどんな目に遭っているかについては、ゲイジャパンニュースのこれらの記事をどうぞ。

なんだかもう、胸ふたがる思いです。「同性愛って、障害がある恋だからこそ燃える/萌えるんだよね☆」とか呑気にほざいてる日本の(一部の)腐女子&百合ヲタは、こういった現実を少しは見るといいよ。