「アレ誰やねん!(笑)」または、レズビアン映画の詐欺ジャケットについて

アレ誰やねん!(笑)

昨日の日記を見たセクシュアルマイノリティ友達(映画『GO FISH』視聴済みの人)からのメール。強調は引用者。

subject:わははは
『GO FISH』の新装版ジャケット見たよ! アレ誰やねん!(笑)映画の内容を知ってるのに、うっかり美女達のウフンでエロエロな絡み(もちろんヘテ男向け)を妄想してしまうわ。おそるべしジャケットパワー。
わははははほんとだ。ここでもう一度おさらいしておくと、
GO FISH 旧ジャケットこれが古い方のジャケット。映画自体もこんな雰囲気で、市井の貧乏くさいレズビアンの姿を、ヘンに美化し過ぎずにキュートに描いてくれています。
GO FISH 新ジャケットこれが新装版のジャケット(注:日本では、ビデオにだけ使われています)。白黒映画なのになぜかカラーになっている上、ノンケっぽいフェムの美女ふたりが思わせぶりに写ってます。誰やねん、これ!? ちゅーか、こんな話じゃ全然ないじゃん!

レズビアン映画の詐欺ジャケットについて

『GO FISH』の新装版ジャケットってば、『ウーマンラブウーマン』に勝るとも劣らない詐欺だよねー。あ、ちなみに『ウーマンラブウーマン』のジャケットは、こんな↓です。全然こんな映画じゃないのに。

ウーマン ラブ ウーマンウーマン ラブ ウーマン
ヴァネッサ・レッドグレーブ ジェーン・アンダーソン マリアン・セレデス

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『ウーマンラブウーマン』にも『GO FISH』にも女性達のセックスシーンは出てきて、どちらも綺麗でラブラブなんだけど、それだけだとたぶん一般ウケはしづらいんでしょうね。商売として成立させるためには、詐欺ジャケットで「美女達のウフンでエロエロな絡み(もちろんヘテ男向け)」てんこもりだと錯覚させて買わせるのがいちばん手っ取り早いんだろうなあ。
今のあたしの頭の中は、「こういうDVDが売れてくれないと後発のレズビアン物が出てこないから、詐欺ジャケットでもなんでも使って売りまくってほしい」という気持ちと、「そういう視点以外では興味を持たれづらいジャンルだっていうのが悲しい」という気持ちのマーブル模様です。複雑よ、ほんと。