ひとくくりにできないこと(日米編)

ヒマだったのでアメリカのレズビアン雑誌"Curve"と"Girlfriends"の丸1年分のバックナンバーを読み返してみました。なんと言っても面白いのは悩み相談のコーナー。こんなのが山ほどあるんです。(以下、うろ覚えで引用)

  • 「自分のセクシュアリティーがよくわかりません。女性に目は行くんですけど、つきあったことはありません。私が好きな服装はこうで、趣味はこうで、(注:以下、こまごまとした自分語りが延々と続く)。こんな私はレズビアンなのでしょうか」
  • 「私はブッチなので、寄って来るのはフェムばっかり。でも私が好きなのはブッチなんです。こんな私は異常なのでしょうか」
  • 「彼女がセックスでなかなかいってくれません。元々男性と付き合っていた人なので、私の愛撫では物足りないのかと不安です」
  • 「恋人は欲しいんですけど、ひとりでレズビアン・コミュニティに出かけていく勇気がありません」
  • 「私は14歳でレズビアンです。片想いの相手がバイセクシュアルだとわかったんですけど、どうやって口説いたらいいのかわかりません。助けて!」
  • 「既婚女性と6年間つきあっているのですが、相手は離婚する気がまったくないようです。いいように遊ばれているだけのような気がしてきました」
  • 「クローゼットのカップルで、別々に住んでいます。彼女が周囲の目を気にするので、週末もあまり一緒に過ごせません。どうしたらいいでしょう」

日本でもよく聞くような悩みがいっぱい。こういうのを読んでると、ひとくくりに「アメリカのゲイ・シーンは進んでて日本は遅れてる」とは言えないなあと思います。でも、だからと言ってここで「レズビアンは全世界どこでも同じ」と言い切ることもできないのは、こんな相談もあったことですね。

  • 「遠くに住む彼女に飛行機で会いに行くつもりなんですけど、手荷物のX線検査で私のハーネスがひっかかるんじゃないかと不安です。金属製のOリングがついてるタイプのやつなんです」

日本だと、「ハーネス使ってる」って表明すらできない空気があるもんねー。使ってる人はゼロじゃないはずなのにね。あ、「ハーネスって何?」とお思いの方は、キーワード「ハーネス レズビアン」とかで適当にグーグル検索なさってくださいな。