バリヘテ再生産現場

  • S: 今日の一言 - [雑記]新記事「子どもに見せちゃいけないの?」

http://d.hatena.ne.jp/satomies/20051205/p1


カバちゃんがゲストで、すかさず「あ!カバちゃんだ!」と喜ぶ息子。その割には「オカマだオカマだ」という。「オカマってなに?」と聞くと、「男のくせにいやんとか女みたいにする変な男」と答える。「ダメ?」って聞くと、「キモイもん」と答える。さらに「オカマってなに?」と聞くと、「おかあさん、知らないのかよ」と言っていろいろと教えてくれる。

 「じゃ、ハードゲイってなに?」と聞くと「HGのことじゃないか、ばっかだなあ」と答える。「カバちゃんは男の人が好きなんでしょ?じゃHGは?」と聞くと、「おかあさん、HGは男だよ、男が好きなはずないじゃないか」と答える。ほっほっほ、さいざんすか。いいんじゃない?それで、フゥ〜!

ふうん。かねてから、クラスのおとなしい男の子を「オカマオカマ〜!!」と苛めたり、長じてからは同性愛者に向かって「同性が好きだなんて『不自然』」と尊大に説教したりするバリヘテ野郎はいったいどういうところから湧いて出てくるのかと不思議に思っていたのですが、なるほどこういうところで脈々と再生産されているんですね。
今のあたしはこういうことに対していちいち腹を立てるほど若くもないしエネルギーもありません。ただ「ふうん」と思います。

あたしは元々、これを書かれたsatomiesさんのもうひとつのブログ、S嬢のPC日記の読者でした。その立場から、敢えて疑問に思ったことをひとつ。satomiesさんは、お子様に「障害(障碍)者ってなに?」と問うて「人間のくせに身体の器官が機能しない変な奴。キモいからダメ」と答えられても「ほっほっほ」「いいんじゃない? それで」とお答えになるんでしょうかね。そうだとしても、そうじゃないとしても、やっぱりあたしには「ふうん」としか言えないんですけどね。
なお、「オカマ」が差別語であるかどうかは、以下の本で論じつくされていると思うので、ここではいちいち触れません。個人的には「その語で呼ばれた側が不快感をおぼえなければOK(言った側が『差別意図はなかった』と言い張っても、それだけじゃダメ)」と思っています。

4939015408「オカマ」は差別か 『週刊金曜日』の「差別表現」事件―反差別論の再構築へ〈VOL.1〉
伏見 憲明 野口 勝三 黒川 宣之

ポット出版 2002-03
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