全裸主婦への道

どの著書でだったか、村上春樹がエッセイで「全裸主婦」なるものについて触れてたと思います。たしか、「世の中には、昼間家にいる間は全裸で過ごす主婦がいるらしい」とどっかで書いたら、読者から「私もです」「私も私も」という声が大量に届いて驚いた、という趣旨の話だったと記憶しています。

ここで話は飛ぶんですが、さっきシャワー浴びようとしたんですよシャワー。で、着ているものを景気良く全部脱いで洗濯機に突っ込んで風呂場の扉を開けたら、洗い場に水を張った猫トイレが鎮座ましましてるじゃないですか。昼間、洗剤でつけ置き洗いして、そのまますすぐのを忘れてたんですね。とりあえずこれを洗わないと風呂には入れません。
で、今さら服を着直すのも面倒なので、「全裸主婦がハダカで家事をこなせるなら、自分にだってハダカで猫トイレ洗いぐらいできるはず」と、そのまま猫トイレ洗いを強行してみたのですが。
お、落ち着かねー!! なんかスースーするし。見たくもない自分の身体が目に入るし。服を着てないというだけで、人はこんなにも心もとない気分になるものなのか。つーか、ナイスバッディのセクシー主婦が全裸で掃除機かけてるんなら萌えもするけど、キャラがあたしで、しかも猫トイレをがしがし洗ってるってとこがまずどうしようもなく駄目だよなー。はー。
というわけで全裸主婦への道を断念し、「家事は必ず着衣で」と心に決めたわたくしでした。現役全裸主婦の皆様は、どうやってあの心もとなさを克服していらっしゃるのでしょうか。一度その極意を教えていただきたい*1ものです。

*1:もちろん昼間、全裸のところにお邪魔してご高説を賜りたいと思いますハァハァ。無理ですかそうですか。