伝わらなくて当然、ということ

あたしの勤めている塾は、月によって祝日が休みだったり授業日だったりします。休みのときに生徒が間違えて塾に来ないよう、下記の4方法を全て使って伝達することになっています。

  1. 新年度初頭に(または入塾時に)年間授業カレンダーを配る
  2. 休みになる祝日の前の週からずっと、黒板に「○月▲日は祝日のため授業はありません」と書いておく
  3. 祝日直前の授業で、口頭で「次回は休み」と明言する
  4. 祝日直前の授業で、「○月▲日は休み」と印刷した小さなプリントを配る

しかしだ。これだけやっても、祝日に休日出勤して事務仕事をしていると、「あれ先生、今日授業ないの?」とうっかりやってくる生徒は必ずいるのよ。だいたい一校舎につき2〜3人はいますね。一校舎の一曜日あたりの通塾人数は計100〜150人ぐらいだから、どれだけ一生懸命説明しても50人にひとりぐらいは全く伝わってないことになります。単純なお休みの連絡でさえこうなんだから、学習内容なんてそうそう伝わらなくて当たり前だとあたしは思っています。もちろん、そこで絶望したらメシの食い上げなので、「どうやったら伝わるか?」と常に悪戦苦闘するわけですけどね。
普段の仕事がそんな風なので、こうしてサイトを運営していても、「人と人との間で、そうそう言いたいことが100%伝わるわけはない」と思ってます。それでもどうにか伝わる率を上げたくてじたばたしたりはするわけなのですが、限界はある。あって当然。たとえば、うちのサイトがはてなだけで運営されているブログだと思い込んでいる人もいるし(本拠地があるんだってば)、あたしをノンケ女性だと思い込んでる人もいる(レズビアンだってば)。ネカマがやってると信じてる人すらいる(……)。運営スタイルでさえここまで誤解されまくりなんだから、書いてる内容など捻じ曲げられて解釈されるのがむしろ当たり前なのでしょう。
それでも、だ。書いた当人が「くー、言いたいことの半分も書けてねー」と思った記事でさえも、すぱーんと全部理解してくれる人というのもやっぱり存在するんですね。いや、BLNDのビューワー様には、むしろそういう方が多いんじゃないかな? それがすごく嬉しいし、有難いことだと思います。あたしの悪送球をいつも華麗にキャッチしてくださる皆さんありがとう。皆様のファインプレーに支えられて、今日もこうしてテキストを書いてますよ。