マシュー・シェパードの母、同性婚実現の流れにコメント

1998年にヘイトクライムで殺されたゲイ男性マシュー・シェパードさんのお母さん、ジュディー・シェパードさんが、米連邦最高裁が2013年6月26日に同性婚支持の判決を出したことについてコメントしています。

詳細は以下。


「マシューがここにいて、これを見られたらよかったのにと思います」シェパードは「ピープル」誌に語った。「この判決で、あの子の夢はまだかなうのだと思って心が温かくなりました」
'I wish he'd been here to see it,' Shepard said to People magazine. 'This case warms my heart, to think that his dream is still coming true.'


「息子はわたしに、ゲイカップルが結婚を許可されるなんてことがあるだろうかと訊いたんです。彼は同性婚の実現について、あまり楽観的ではありませんでした。『自分たちは決して受け入れられたり理解されたりしない』という考え方にはまり込んでいたんです」とシェパードは述べた。
「わたしは彼に、自分が生きている間には実現しないだろうけれど、おまえが生きている間にはひょっとしたらそうなるかもしれないと話しました。それが実際には逆だったなんて、とても悲しくて――そして、皮肉なことです」
'He asked me if I thought gay couples would ever be allowed to get married and he wasn't at all optimistic it would happen. He was in a mindset of, "people are never going to accept us or understand us",' said Shepard.
'I told him I didn't think I would see it in my lifetime, but he probably would in his. It's so sad – and ironic – that it turned out the other way.'

マシューは1976年12月1日生まれ。生きていれば今36歳です。米国人のFacebook利用者の70パーセントに少なくともひとりはゲイの友だちがいる時代がくることを、彼は知りませんでした。プライムタイムのTV番組にこんなにたくさんLGBTのキャラクタが登場して、しかも好意的に描かれるようになることを、彼は知りませんでした。米国人の半数以上が同性婚に賛成するようになることも、そしてもちろん、最高裁同性婚の権利を支持することも、知りませんでした。生きてさえいれば、これ全部見られたのに。「決して受け入れられたり理解されたりしない」なんて思わなくて済んだのに。

この同性婚訴訟の原告、イーディス(イーディ)・ウィンザーさんが6月26日に出したこちらのコメントを思い出します。


「今日生まれた子供たちは結婚防衛法(訳注:『結婚は男女間だけのもの』とする連邦法。略称はDOMA)のない世界で育ちます。そして、たまたま同性愛者である子供たちは、わたしとシーア(訳注:イーディスさんがカナダで結婚していた同性パートナー)と同じく自由に愛したり結婚したりできるのですが、彼らは他のすべての人と同じように連邦政府からの手当や、保護や、尊厳を得ることができるのです」
“Children born today will grow up in a world without DOMA. And those same children who happen to be gay will be free to love and get married – as Thea and I did – but with the same federal benefits, protections and dignity as everyone else,”
これってものすごく大事なことだと、あたしゃ思うんだよ。