「Hyperkewl Velo Road Cycling Vest」レビュー(その2)

(レビューその1はこちら:クロスバイク(510kcal)/「パールイズミ メッシュUVレッグカバー」&「Hyperkewl Velo Road Cycling Vest」使用感レポート - みやきち日記
気化熱で身体を冷やす自転車用ベスト、Hyperkewl Velo Road Cycling Vestを本日も使用。前回の、

  • 着る前に表面をタオルでよく拭かなかった(もっと拭いておけば蒸れが減ったかも?)
  • ドライメッシュ素材の服を2枚重ねた上に着てしまった(下は1枚だけにした方が涼しかったかも?)

という反省を踏まえ、

  1. 水に漬けて絞ってから表面を念入りに拭き、
  2. ベストの下にはドライメッシュ速乾長袖を1枚だけ着る

という状態で、最高気温32.6℃の真っ昼間に3時間半ほど走ってきました。

結果。この方が絶対涼しい! ジメジメ感も少ない! 表面の水気をよく拭いて着こんだ時点で、家の中ですら「あ、身体の熱が取れてる」とわかります。濡れた感じが目立たない分、温度変化に気づきやすくなるのかもしれません。走行中は、さすがに上り坂では「発熱量>気化熱で奪われる熱量」になってしまうためか涼感は薄いのですが、それ以外では15km/h程度でさえはっきりと冷却効果が実感できました。

ひとつ付け加えておくと、このベスト、洗濯タグにこんなことが書いてあります。何を隠そう、こないだ最初に使った後、手洗いしていて初めて気づいたんですこの文章。


For best results, complete one wet/dry cycle before using.
(みやきち訳:最高の結果を得るには、1度完全に濡らして乾かしてから使用してください)

つまり買ってそのまま濡らして着るより、「濡らす→乾かす」というサイクルを1回やってから使った方がより冷えるよということみたい。今回の方が前回より涼しく感じられたのは、そのせいもあるかもしれません。

ちなみに家を出て3時間もたつとさすがに水分が減ったのか、冷却効果が落ちてきた(ような気がした)ので、自販機で買った冷たいミネラルウォーターをベストの上から(着たまま)ぶっかけてみました。うはははははは涼しい。当たり前だけど、ただの水道水より絶対涼しい。「服に水をかける」というのは真夏にオートバイで高速を走るときなんかにもよくやる手ですが、普通の服だとあっという間に乾いてしまい、涼しいのはせいぜい15分ぐらいです。ところがこのベストは保水能力があるので、冷えたミネラルウォーターを蓄え、しかも気化熱である程度冷やし続けることができるわけ。これはいいわ。これで出先の炎熱地獄とはおさらばよ! (ちなみに3時間も走った後だとどうせ汗でびっしょりなので、今さら蒸れだの湿気だのは気になりませんでした)

実はこのベストを買う前、アイスリュックとどちらにするか少し迷ったんですよ。

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アイスリュックというのは保冷剤を入れて背負う暑さ対策グッズで、メーカーによると保冷時間は約3〜4時間。もともとは炎天下の仕事用に開発された商品らしいです。首の近くを冷やせば全身が効率良く冷却されそうだし、かなり心ひかれたのですが、結局保冷時間がネックとなって購入を断念しました。自転車で走っている最中に保冷剤がぬるくなったら、「ぬるくて重い、ただの負荷」ですもんね。やはりこれは、いつでも凍らせた保冷剤のスペアが用意できる環境で使うべきものなのでしょう。

そんなわけで長時間走行を視野に入れて選んでみた「Hyperkewl Velo Road Cycling Vest」。対費用効果はじゅうぶんあると思います。少なくとも自分に関しては、このベストのおかげで、「暑いから走れない」という日が大幅に減りそう*1です。

*1:とは言え、クーリングベストを着たからといって熱中症のリスクがゼロになるわけではもちろんないので、環境省熱中症予防情報サイトの「今後の暑さ指数予報」を毎日ガン見して、WBGT値が「危険」(31度以上)になっていたら自転車は控えようと思っています。