フィンランド福音ルーテル教会、ラサネン党首のアンチゲイ発言で2万4千人が脱会

キリスト教民主党・ラサネン党首のテレビでの発言がきっかけだそうです。脱会者の数はHuffington Postでは30000人、Church Timesでは36000人以上となっています。
Church Timesによると、ラサネン党首は2010年10月19日、生放送のTV番組で同性愛を「罪」と呼び、同性婚は「聖書に反する」と発言したとのこと。フィンランド「Eroa kirkosta」(『教会をやめよう』の意)というWebサイトのスポークスパーソンEroa kirkosaさんは、以下のように述べています。


「今回の件で、ゲイの権利問題は人々に『教会は同性愛の人々への共感に欠けている』という印象を与えました。この件は広く報道されたこともあり、たくさんの人が脱会することとなりました。
「ふつう、教会を脱会する人の数は、メディアの報道に比例するものです。メディアが教会に対して懐疑的だったり批判的だったりする時には、特に。ゲイの権利についての問題は今なお進行中であり、人々はまだ、1年のこの時期の通常の3倍の割合で脱会し続けています。いつまでこれが続くかわかりません」
“In this case, the gay-rights issue gave people an impression that the Church lacks empathy towards homosexual people. Also, the case was so widely reported that many left the Church.
“Usually, the number of church-quitters is proportional to its media coverage, especially when the media is dubious or critical about it. The gay-rights issue is still going, and people are still resigning at three times the rate than normal at this time of year. We don’t know how long this will continue.”
ちなみにフィンランドの教会って、主に教会税と、教区の信者個人が支払う国・地方税とから収入を得ているんだそうです。日本貿易振興協会(ジェトロ)によると、この教会税というのは、

フィンランド福音ルーテル派教会、オーソドックス正教会派の教会登録者が対象。教会区によって多少異なるが税率は所得に対し1〜2%(平均1.85%)。
というものだとのこと。2万4千人(以上?)もの人からの教会税がなくなるのは、福音ルーテル派教会にとっては痛いことなのでは。