オバマ大統領、連邦職員の同性パートナーへの手当てや制度を拡充
- Federal benefits extended to same-sex partners - FederalTimes.com
- Obama extends benefits for gay federal employees | Reuters
2010年6月2日、米国のオバマ大統領が、ゲイとレズビアンの連邦職員のパートナーや子供に対する手当や制度の拡充を命じたというニュース。
これにより連邦職員が海外配置されたとき、彼または彼女の同性パートナーは、合衆国への帰国時に優先的に連邦の職につけるようになるとのこと。これは、異性愛者職員の配偶者が現在持っている権利と同じものです。
また、今後は連邦職員は、同性パートナーやその子供のために看護休暇を取れるようになります。子供の学校の用事で休むこともできます。同性パートナーが、政府運営のフィットネス施設や、カウンセリングサービスを利用することも可能になるそうです。
ただし健康保険や遺族年金など、現行法下では同性カップルには認めることができない制度もあり、大統領は議会にthe Domestic Partnership Benefits and Obligations Act(同性のドメスティック・パートナーに、異性愛者の連邦職員の配偶者と同じ利益を与えることを可能にする法律)の通過を呼びかけているとのこと。
DADT廃止に向けて動き出している米国ですが、こんな方面でも改革が。この法律、通るといいなあ。
しかし日本政府がもしこんな制度を導入したら、民間で働く異性愛者からの反発がすごそうですね。「ヘテロの俺だって看護休暇なんてもらってないのに!」「うちの会社にはフィットネス施設なんてないのに! 税金泥棒の変態め!」みたいに。なんか、「なるほど、これは公平なシステムだ。我が社でもそうなるよう働きかけよう」という方向には絶対行かない気がするんですよ。この「全員一律に不幸でなければ許さん」という日本型発想(一律といいつつLGBTはヘテロより低いところに置かれているわけですが、そこは都合よく無視されている)をまずどうするかだよなあ。ううむ。
単語・語句など
単語・語句 | 意味 |
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sick leave | 有給病気休暇 |
family health-care benefits | 職員の家族に対する保健優遇制度 |
medical evacuation | medevac, (特に航空機による、戦線から最寄りの病院・基地までの)傷病兵の輸送、負傷兵輸送用ヘリ、救急車、緊急輸送 |
family assistance | 家族支援、家族扶助 |
relocation expence | 転勤費用、転勤手当 |
deploy | 配置する、配備する |
survivor annuity | 遺族年金 |