マラウイのカップル、釈放される

マラウイで同性同士の婚約パーティーを開いたカップルが有罪に - みやきち日記の続報です。

男性同士*1の婚約披露パーティーを開いたために懲役14年の刑に直面していたマラウイカップルが、2010年5月29日に釈放されたとのことです。ビング・ワ・ムタリカ大統領が恩赦を与えたとのこと。

ムタリカ大統領は、国連の潘基文事務総長が同国を訪問した際に、既にこの2人を釈放するよう命じてあると語ったとのことです。

しかしながら、Australia Network Newsによると、マラウイジェンダーと子供省の大臣は、

  • マラウイは同性愛を違法とする法律を変えない
  • このカップルは行動を改めなければ再逮捕される

と述べているんだそうです。また、同大臣は、マラウイ潘基文国連事務総長の圧力に屈したわけではないと主張しているとのこと。

さらにThe Canadian Pressによると、釈放された2人は公衆の面前から姿を消しており、弁護士すらも釈放以来彼らのうちのどちらにも会っていないのだそうです。アクティヴィストたちは2人が釈放されたために攻撃を受けるのではないかと恐れ、隠れ家の捜索にあたっているとのこと。

このカップルが釈放されたこと自体は喜ばしいのですが、そんなわけでまだまだ問題は多そうですね。TiwongeさんとStevenさんの無事を祈ります。

*1:法律上は「男性」同士ですが、Tiwonge Chimbalangaさんは自分自身を女性とアイデンティファイしているそうです。参考:http://www.boxturtlebulletin.com/2010/05/22/22871