ポルトガルの憲法裁判所、同性婚法を合憲と判断

ポルトガル憲法裁判所が同性婚法を合憲と判断したというニュース。情報元はポルトガルの「IOL Diario」紙。

この法律は2010年1月8日に議会を通過しています(参考:ポルトガルで同性婚が可能に - みやきち日記)。Anibal Cavaco大統領は、「憲法上の疑念を抱いて」、この法律の5つの条項のうち4つを憲法裁判所に送っていたとのこと。ちなみに残りの1つは、同性同士の婚姻カップルが養子を迎えることを禁じる条項です。同性婚に反対するローマ・カトリック教会社会民主党は、この条項だけ憲法裁判にかけないことについては沈黙を守っているとのこと。

2010年4月8日にVictor Gomes裁判官が述べたところによると、憲法裁判所の裁判官の過半数がこの法を合憲と認めたとのこと。反対した裁判官は2名だそうです。憲法裁判所 - Wikipediaによると、ポルトガル憲法裁判所の裁判官は13人らしいので、11人対2人で合憲と判断されたわけですね。

Cavaco大統領にはまだ拒否権発動という手段が残されていますが、Jose Socrates首相はこの法律を支持しており、大統領が拒否権を行使してもくつがえすつもりだと語っているそうです。

そんなわけで、紆余曲折しつつもポルトガルは一歩一歩前進しているようです。日本はどうだ?

単語・語句など

単語・語句 意味
consutitutional court 憲法裁判所
mum 沈黙
PSD Poritido Social Democrata、社会民主党