「バレンタインにはクィアなキスでホモフォビアに対抗しよう」:2010年バレンタインに世界7ヶ国で「キス・イン」イベント開催
バレンタインデーを含むこの週末、街中で同性同士でキスすることでホモフォビアに対抗するという「キス・イン」が世界7ヶ国で予定されているというニュース。
「キス・イン」の公式サイトはフランス語なんですが、ごくざっくり訳す(※2月13日20時付記:ビューワー様より誤訳のご指摘をいただき、一部修正しました。ご連絡ありがとうございました!)と、
どうして、同性同士のキスが街中のどこでも見られるのは、ゲイ・プライド時のマレ地区だけなんでしょう?なぜ、マレ地区以外に街で同性がキスするのを見ることができるのは、ゲイ・プライド時に限られるのか? どうしてヘテロだけが誰にも嫌がられずに人前でキスできるのでしょう? こんなのは異常だと思う人は、一緒にキスでカミカゼ・アタックをぶちかましに行きましょう!Pourquoi le seul moment où on peut voir des homos s’embrasser dans la rue ailleurs que dans le Marais, c’est la Gay Pride ? Pourquoi il n’y a que les hétéros à pouvoir se bisouter en public sans gêner personne ? Pour ceux et celles qui pensent que ce n’est pas normal, rendez-vous tous ensemble pour un attentat aux bisous kamikazes !
なんてことが書いてあってたいへん好感がもてますな。
引き続き公式サイトの情報を見ると、この"s'embrasser contre l'homophobie" (『ホモフォビアに反対するキス・イン』)は2009年にパリの学生たちが始めたもの。当初の参加者はせいぜい20人程度だったのが、ネットで紹介されたのを機に一気にムーブメントが広がり、フランス・ベルギー・スイス・カナダ・オーストラリア・ペルーの計20箇所以上で開催されたとのこと。で、次の「キス・イン」は2010年のバレンタインに計画されているというわけです。
「キス・イン」の目的は、「フレンドリーでリラックスした空気の中で、不安を感じることなく同性同士の愛情を表現しよう」といったもののようです。具体的なやり方は、合図とともに全参加者が5分間キスするか、手をつなぐというもの。異性愛者や独り身の人の参加も歓迎されており、そういった人のためにフリー・ハグも予定されているそうです。
ちなみに2010年の開催地と開催日はこんな感じ。(それぞれの詳しい時間や集合場所、連絡先については公式サイト参照)
- フランス
-
- ANGERS, 2月13日
- BORDEAUX, 2月14日
- CAEN, 2月13日
- GAP , 2月14日
- LILLE, 2月14日
- LYON, 2月14日
- MARSEILLE, 2月14日
- MONTPELLIER, 2月13日
- NICE, 2月14日
- PARIS, 2月14日
- POITIER, 2月14日
- RENNES, 2月14日
- TOULON, 2月14日
- TOULOUSE, 2月14日
- ANGERS, 2月13日
- オーストラリア
- SYDNEY, 2月14日
- ベルギー
- BRUXELLES, 2月14日
- LIEGE, 2月14日
- BRUXELLES, 2月14日
- メキシコ
- MERIDA, 2月28日
- ペルー
- LIMA, 2月14日
- スイス
- GENEVE, 2月12日
- ベネズエラ
- CARACAS, 2月14日
こうして見るとオーストラリア以外は見事にロマンス語圏なのが興味深いです。辞書なしで新聞を読める程度に使える外国語が英語しかないあたしは非英語圏のLGBTニュースにたいへん疎いので、貴重な情報を伝えてくださったブログQueers Unitedさんに感謝。この「カミカゼ・アタック」が世界中で無事成功することを祈っています。