ロシア人権委員「モスクワ・プライドはドイツで開催するべき」と発言

ロシア人権委員のAlexander Muzykantsk氏が、ロシアの同性愛者たちに、ロシアのLGBTパレードの「モスクワ・プライド」を国内ではなくドイツで開くよう提案したというニュース。

「モスクワ」プライドを「ドイツで」という時点で既に意味が通ってませんが、彼の言い分は、

  • モスクワで性的少数者のパレードを支援する準備はできていない
  • モスクワとベルリンの市長は友好的関係にあるのだから、モスクワの性的少数者はベルリン市の助力を得て、ベルリンでパレードを開けばいい

ってことらしいです。

ますます意味がわかりません。

以下、ロシアのゲイ権利運動家のニコライ・アレクセイエフ氏の意見。


「このオンブズマンの提案は、1920年ソビエトが、単にソビエトイデオロギーの基準に合わないからというだけの理由で、ロシア人のすぐれた哲学者や歴史学者を「哲学の船」と呼ばれるものに乗せて国外追放したことを思い起こさせます。
"What the ombudsman suggests remind me when in 1920 the Soviet deported the most prominent Russian philosophers and historians in what was called the 'philosophical boat', just because they did not fit into the ideological standards of the Soviet ideology.

要するに、「当局と思想的に合わないものは国外へ」という伝統の再現なわけですね。ソビエトがロシアになっても、やるこた変わらないってことですか。

Pink Newsのコメント欄の、やけくそ気味のこの意見にウケました。


なんて素晴らしいコンセプト。ロンドン・プライドをサンフランシスコで開きましょう。パリ・プライドは日本でやってもいいかも。まるで姉妹都市提携みたいね。
What a great concept. Lets hold London Pride in San Fransisco. Paris Pride could hold it in Japan it's like twinning towns and cities.