ロシアの法廷、レズビアンカップルの同性婚訴訟を延期
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ロシアのレズビアンカップルIrina Fedotova-FetさんとIrina Shipitkoさんが「同性同士で結婚できないのは不当」と訴えていた裁判で、法廷が審理を延期したというニュース。
うちの「LGBTニュース」を以前から読んでくださっている方なら、Irina Fedotova-Fetさんの名前に見覚えがあるかもしれません。そう、今年のスラヴィック・プライドで逮捕されたレズビアンのあの人ですよ。Fedotova-FetさんとShipitkoさんは、今年5月にモスクワの戸籍役場に結婚を申し込み、「ロシアでは同性婚は違法だから」という理由で拒絶されています。裁判所はこの拒絶を合法であるとする判決を下しており、それに対する不服申し立ての審理が8月26日(水)に行われることになっていました。
ところが当日、法廷はこの審理を延期。Natalya Zhuravlyova裁判官によると、延期の理由はこのカップルが「失礼にも」出廷できなかったからだそうです。ちなみにこの日Fedotova-FetさんとIrina Shipitkoさんが裁判所に到着したのは審問終了の10分後。2人は、交通渋滞につかまっていたと主張しています。
よろずにつけ時間厳守を旨とする日本人としては、これだけなら「遅刻した方も悪いんじゃ」と思ってしまいそうになります。が、どうもそれだけでもないみたいです。というのは、弁護士のニコライ・アレクセイエフ氏が新しい審理の日付(9月9日)には来られそうもないと抗議したにもかかわらず、裁判官はそれを無視し、書類にサインするようにと言うだけだったそうなので。アレクセイエフさんは裁判官の審理の進め方を「恥さらし」と呼び、書類にはサインしないと言っているとのこと。
ちなみにこのニコライ・アレクセイエフさんというのも、スラヴィック・プライドで逮捕されたゲイ・アクティヴィストのあの人ですよ。継続的に海外のLGBTニュースに目を通していると、いろんなことがつながってきて非常に興味深いです。
なおShipitkoさんは、Associated Pressに対し、当局は結婚を承認させようとする彼女たちの試みを邪魔するためなら「どんな言い訳でも使う」のだと語っているとのこと。ちなみにこのレズビアンカップルは10月にカナダで結婚する予定で、彼女らの結婚を認めるよう、その後もロシア当局に訴えかけるつもりだそうです。
単語・語句など
単語・語句 | 意味 |
---|---|
registry office | (英)戸籍役場:出生・結婚・死亡などの戸籍が補完され、民事婚(civil marriage)が行われる政府官庁 |
disrespectful | 失礼な |
disgrace | 面汚し、名誉を汚すもの、恥、名折れ |
matrimonial | 結婚の |