フランソワ・オゾン監督の『スイミング・プール』を観てみたんですが

スイミング・プール 無修正版 [DVD]スイミング・プール 無修正版 [DVD]
シャーロット・ランプリング, リュディヴィーヌ・サニエ, チャールズ・ダンス, マイク・ファヨール, フランソワ・オゾン

東北新社 2008-07-25
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一種同性愛的な感情がどうのこうの、みたいなキャッチコピーに魅かれて観てみたのですが、あたしの目にはレズビアン映画とは映りませんでした。そりゃ、サラ(シャーロット・ランプリング)がジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)のパンツを拾い上げてガン見するシークエンスとかには度肝を抜かれましたが、結局のところサラからジュリーへの感情は、同性愛というより羨望だったり嫉妬だったり共感だったり、あるいは自己愛だったりするんじゃないかと。「男の死によって女同士がはからずも結束する」という物語構造こそ同監督による『8人の女たち』と似ているものの、『スイミング・プール』の場合、あの結末からするとレズビアニズム云々というのはちょっと違う気がするんです。
ただし、映像の美しさといい、ラストのひねり具合といい、映画としてはとても面白かったです。サスペンスものでありながら、謎の中心を殺人事件には置かない意外性(というか、意地悪さ)のある展開もよかった。あと何よりシャーロット・ランプリングのオールヌードの美しさがすごい。あれで当時50代後半とは信じられません。序盤からバンバン出てくるリュディヴィーヌ・サニエのおっぱいに見とれてる場合じゃなかった、と思いつつ鑑賞させていただきました。